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ラモス瑠偉氏 脳梗塞から涙の復帰会見「この通りに元気です」

[ 2017年3月2日 13:19 ]

会見で目を潤ませるラモス瑠偉氏
Photo By スポニチ

 昨年12月に脳梗塞と診断され、リハビリを続けていたサッカー元日本代表MFでJ2岐阜元監督のラモス瑠偉氏(60)が2日、都内で退院&復帰会見を開き「お騒がせしまして、申し訳ありませんでした。この通りに元気です」と回復を報告。いつもは強気なラモス氏が涙で目を潤ませる場面もあった。

 昨年12月29日に自宅で倒れ、緊急搬送され、右中大脳脈の脳梗塞が見つかった。「脳梗塞と聞いてビビった。これで逝ってしまうんじゃないかって。再発があると聞いて逝ってしまうんじゃないかって。珍しくマイナスマイナスのことしか考えなかった。再発は怖かった」と診断が下った時のことを振り返った。その後、さまざまな検査を行い、「おかげ様で身体がキレイすぎてドクターが困っていた」ぐらいだったといい、「検査の結果は良かった」という。

 緊急入院から約1週間後の1月6日からリハビリを開始し、順調に回復し、同24日にリハビリテーション病院へ転院。1日計3時間のリハビリをこなし、2月14日に退院。その後は通院してリハビリを続けていた。同27日のMRI検査でも新たな脳梗塞は見つからず、経過は良好。順調な回復が確認されたが、まだ発症から2カ月足らずしか経っておらず、最低でも3カ月の休養は必要ということで、4月1日の仕事復帰を目指す。

 連日約3時間の回復メニューをこなしてきた成果もあり、ジョギングを開始するなど順調に回復。左半身に若干の違和感は残るが、言語障害はない。既に息子とフットテニスで対戦するなどボールにも触っている。ラモス氏は「神様からもう一度チャンスを与えられたと思っています。家族はもちろん、多くの方々に恩返しをし、世の中のために役立ちたいと思っています。これからも日本サッカー界に貢献して参りたいです。日本の子どもたちに夢を与えることや、東京オリンピックなどスポーツのますますの発展に携わっていけたら嬉しいです。まだまだ吠えるでー!」とコメントを寄せた。

 ラモス氏は77年にブラジル・リオデジャネイロから来日。読売クラブ、V川崎(現J2東京V)、京都で指令塔としてプレーした。89年には日本国籍を取得。日本代表としても“ドーハの悲劇”と呼ばれた93年W杯米国大会最終予選で日本をあと一歩でW杯へと導く活躍をした。98年に現役を引退後は、ビーチサッカー日本代表監督、東京V監督などを歴任。14年からJ2岐阜の指揮を執っていたが昨年7月、成績不振やクラブ体制の刷新を理由に解任された。

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2017年3月2日のニュース