×

麻也ファウルから同点弾も…不運では片付けられないミス連発

[ 2016年9月2日 05:30 ]

<日本・UAE>前半、吉田(左)がファウルを取られた

W杯アジア最終予選B組 日本1―2UAE

(9月1日 埼玉)
 主審の不可解な笛に泣かされた不運はあるが、相手FWハリルに許した2失点までの過程に、課題が残ったことは間違いない。

 同点につながるファウルを取られ警告を受けたDF吉田は「あれはイエローカードじゃない」と語気を荒らげつつも「中盤の(ボールの)取られ方が良くなかった。高い位置で厚みを加えられれば、もっと質の良い攻撃もできた。前線のプレスのかけ方がうまくハマらなかったのもあるし、もう少しカウンターを受けないような守備をするべきだった」と悔しげな表情。DF森重も「カウンターに対して、もっと早めに対応すべきだった」と自陣深い位置まで攻め込まれた2失点を猛省した。

 最後のとりでのGK西川も力負けだった。1失点目のFKは「蹴った選手(ハリル)はゴール枠に飛ばす力があるのは分かっていた。手に当てているしGKが止めないといけない」。自身から向かって右サイドに注意を引かれ、逆サイドに放たれたシュートへの反応が一瞬遅れてしまった。後半9分のPKには「チップキックの情報はあった。ただ、あの状況でやってきたというのは駆け引きでも相手が一枚上だった。GKがいかに大事なのか分かった」と脱帽するしかなかった。

 W杯ロシア大会アジア予選では2次予選を通じて9試合目で初失点。だが6月のキリン杯を含めると3試合連続で2失点を喫している。今合宿では守備の改善に着手したが、カウンター対策が機能したとは言い難い。アジア最終予選は残り9試合あるとはいえ、全体的な守備の仕方を意思統一しなければ、この先も厳しい戦いが続く。

続きを表示

この記事のフォト

2016年9月2日のニュース