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ネイマール4強弾!お待たせ五輪初ゴール、悲願Vへ加速

[ 2016年8月15日 05:30 ]

<ブラジル・コロンビア>準決勝進出を決め、喜ぶブラジルのネイマール(AP)

リオデジャネイロ五輪サッカー男子準々決勝 ブラジル2―0コロンビア

(8月13日 サンパウロ)
 リオデジャネイロ五輪サッカー男子の準々決勝4試合が13日に行われ、開催国ブラジルがコロンビアを2―0で退け、準決勝に進出した。FWネイマール(24=バルセロナ)が今大会初ゴールとなる先制点を挙げるなど1得点1アシストと活躍。また、ナイジェリアはデンマークに2―0で快勝した。ドイツ、ホンジュラスも4強入りし、17日の準決勝はブラジルとホンジュラス、ナイジェリアとドイツが対戦する。

 カナリア軍団のエースが、ついに目覚めた。FWネイマールが前半12分に今大会初ゴール。約30メートルと距離のあるFKを、低く鋭い弾道のシュートで相手の壁の間を抜いてゴール左隅に蹴り込んだ。キャプテンマークを巻いた右腕を突き上げて、歓喜のガッツポーズ。同僚に押し倒されてピッチ脇の看板が壊れるほどの手荒い祝福を受けた。

 因縁のコロンビアに“リベンジ”を果たし、自身のインスタグラムに「神様ありがとう」と喜びを記した。「ネイマールとコロンビアの間には歴史がある。良い形で答えを出した」とはミカレ監督。2年前、同じ自国開催だったW杯の準々決勝コロンビア戦。ネイマールは相手DFスニガに膝蹴りを受けて腰椎を骨折した。試合には勝ったが、エースの離脱が響いてブラジルは結局4位に終わった。

 五輪代表でもコロンビアの激しいプレーは同じ。背番号10は徹底マークを受けて、前半39分には左足を蹴られてピッチに倒れた。直後に相手選手へ背後から“お返し”のタックル。両軍入り乱れた小競り合いの原因となり警告を受けたが、プレーでもやり返した。後半38分にはFWルアンにパスを通し、ダメ押しの追加点をアシスト。指揮官は「前半は相手にイライラさせられたが、後半に引きずらなかった。振る舞いは真の主将だった」と称えた。

 1次リーグ3試合は無得点。地元ファンからブーイングを浴び、女子代表エースの「マルタ」コールでヤジられたが、試合後はスタンディングオベーションで称えられた。A代表での6月の南米選手権出場を回避し「俺以上に金メダルを望むヤツは誰もいない」と地元での五輪に懸けたエース。王国の悲願である五輪初制覇まであと2勝だ。

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