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プレミアL 監督たちの言葉に注目 レスター指揮官「連覇はETが来る方が…」

[ 2016年8月13日 11:00 ]

レスターのラニエリ監督(AP)

 13日に16~17年シーズンが開幕するイングランド・プレミアリーグ。新シーズンに向けた指揮官のコメントが面白い。日本代表FW岡崎が所属するレスターを奇跡の初優勝に導いたラニエリ監督は11日の会見で、連覇について「ETがピカデリーサーカス(ロンドン中心部)に来る方が確率が高い。6001倍だ」。独特の表現で、昨季開幕前の優勝オッズ5001倍よりも難しいという認識を強調した。

 もちろん6001倍というのはオーバーで、英王手ブックメーカー・ウィリアムヒル社の今季優勝オッズで最下位のハルでも1501倍。レスターの実際のオッズは34倍で7番人気だ。

 同オッズで一番人気マンチェスターC(3・5倍)に続くマンチェスターU(4倍)のモウリーニョ新監督は強気だ。史上最高額の移籍金1億500万ユーロ(約119億円)で復帰したフランス代表MFポグバ、パリSGで2季連続の国内3冠に貢献したFWイブラヒモビッチら大物を補強しており、12日に会見で「我々は優勝候補だと感じているし、タイトルを目指して戦う」と宣言。「同じことを考えている監督もいるだろうが、彼らはそう言うことを怖がっている。守備的な言葉を使いたがる」と早くもライバル指揮官を挑発した。

 その矛先は、宿敵マンチェスターCのグアルディオラ新監督らに向けられたものかもしれない。バルセロナで2度欧州CLを制したスペイン人指揮官は12日の会見で「我々はタイトルを狙うが、プレミアリーグは(優勝を狙える)6~8のビッグチームがある。攻撃のアイデアをつくりあげるには、時間が必要だ」と慎重にコメント。優勝オッズでチェルシー(6・5倍)に続く4番人気のアーセナル(7倍)のベンゲル監督も「昨季のレスターのようなビッグサプライズが繰り返される可能性がある。8~9チームが優勝を狙える」と大混戦を予想した。

 前イタリア代表のチェルシー・コンテ新監督、リバプールで2季目を迎えるクロップ監督ら実力派指揮官がしのぎを削る今季プレミアリーグ。その手腕や采配とともに、個性が表れる会見でのコメントにも注目していきたい。(大久保 尚文)

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2016年8月13日のニュース