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浦和4発快勝!GK西川70メートルアシスト、関根の先制弾呼ぶ

[ 2016年8月7日 05:30 ]

<浦和・湘南>前半、西川(左)が70メートルのキック

明治安田生命J1第2S第7節 浦和4―1湘南

(埼玉)
 第2ステージ2位の浦和はホームで湘南と対戦し、4―1で勝利した。前半8分に日本代表GK西川周作(30)の約70メートルのロングフィードをMF関根貴大(21)が頭で合わせる圧巻の先制ゴールが大勝に導いた。川崎Fが甲府を破り、順位に変動はないが、ホーム公式戦500試合の節目を白星で祝い、3連勝のチームは9戦負けなしとなった。

 最後方から放たれた“閃光(せんこう)”が、大勝への突破口となった。開始早々の前半8分、GK西川が左足で前線へロングフィードを送る。その距離、自陣から敵陣のペナルティーアークへ約70メートル。最終ラインの裏に抜けた関根が相手GKよりも一瞬、早くワンバウンドしたボールに頭で触れ、無人のゴールに吸い込まれた。1本のロングパスから決めた、真夏の省エネの先制弾。「イメージ通りのプレーができた」と西川は話し、関根も「いつも狙っていて、それが形になった」と事もなげに語る。西川は関根の元に猛ダッシュし、喜びを分かち合った。

 技巧派の日本代表守護神にしかできない“曲芸”だ。「自分は世界に比べて身長が低い。攻撃で勝負しないと」。西川は言う。ボールを受けると、常に相手の最終ラインと前線の選手の位置を確認。ゴールを逆算しながら正確無比のロングフィードを蹴る。この日の先制点も関根のマークが外れている湘南の隙を見逃さなかった。「関根の動きは見えていた。自分の得意な形がやっと出せた」。西川のアシストは広島時代の13年7月10日の川崎F戦以来3年ぶり。14年に加入した浦和でも狙い続け、移籍後初アシストとなった。「次はゴールですね」。笑顔で話したが、その目標は本心でもある。

 リオ五輪に出場中の興梠、遠藤が不在でも役者がそろう。武藤が2点を決め、セットプレーから槙野もゴールを挙げた。リオ世代の関根は「吹っ切れている」と五輪選考漏れを力に変え、「どこからでも点が取れる形ができている」と槙野は胸を張る。3連勝で9試合負けなし。ホーム公式戦500試合の節目を勝利で飾った。同勝ち点の第2S首位の川崎Fにプレッシャーを与え続ける。

 ≪VS湘南13戦連続不敗≫浦和が湘南に4―1で快勝。これで対湘南は97年第2ステージから13試合連続不敗(12勝1分け)となった。前半8分にGK西川のフィードに飛び出したMF関根がヘッドで先制ゴール。西川がアシストを記録したのは広島時代の13年以来3年ぶりで浦和移籍後では初。

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