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【リオdeオレ!】川崎F・DF奈良 植田&岩波“鉄壁CB”の壁破る

[ 2016年5月5日 12:00 ]

<川崎F・仙台>後半、ウイルソン(下)をマークする奈良

明治安田生命J1第1S第10節 川崎F1―1仙台

(5月4日 等々力)
 12本のシュートを打たれる苦しい戦い。1―1の引き分けにも、DF奈良に笑顔はなかった。

 「先に失点したのは残念。やられた場面がそんなになかったので、余計失点しちゃいけない」

 空中戦や1対1に強く、守備ラインの統率もできる。この日もテクニックのあるハモン・ロペスを徹底マーク。わずかシュート1本に封じた。U―23日本代表では植田、岩波に次いでセンターバックの3番手とみられているが、DFとしてさらに上を目指している。昨季はFC東京でリーグ戦の出場がなく、川崎Fに移籍。「試合に出て成長したい」という思いでの決断だった。今季は開幕から全試合に先発。2位につけるチームに貢献している。前節はG大阪に1―0で勝ち、後半はチーム全体で1点を守り抜いた。奈良は「自分としては満足していない。大久保さんや中村さんにあんなに守備をさせてはいけない」と、DFとしての哲学も持っている。そして、チームでいいプレーを見せることが五輪につながると考えている。

 4月24日の浦和戦で右すねを裂傷。10針縫ったが、練習を休むことはない。「一日一日の積み重ね」。植田、岩波の鉄壁の2人に割って入る。

 ◆奈良 竜樹(なら・たつき)1993年(平5)9月19日、北海道生まれの22歳。札幌U―18から札幌に進み、15年にFC東京に移籍もリーグ戦出場はなし。昨オフに川崎Fに移籍した。U―16日本代表を皮切りに各年代の代表に選出されている。1メートル80、77キロ。利き足は右。血液型はB。

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2016年5月5日のニュース