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鹿島 浦和に離されん!“予告”西弾で首位接近 暫定2差

[ 2016年5月5日 05:30 ]

<鹿島・新潟>後半、鹿島・西はゴールを決め笑顔を見せる

明治安田生命J1第1S第10節 鹿島2―1新潟

(5月4日 カシマ)
 明治安田生命J1第1ステージ第10節は4日、各地で7試合が行われた。鹿島はホームで新潟を2―1で下して、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のため今節の試合がなかった首位・浦和に、暫定ながら勝ち点2差と迫った。1―1の後半34分にDF西大伍(28)の今季初ゴールで勝ち越し、逃げ切った。8日に敵地で行われる磐田戦に勝てば、首位に立つ可能性も出てきた。また、柏は2年ぶりの5連勝。リーグタイ記録となる90分内での5試合連続無失点勝利をマークした。

 09年以来、遠ざかっているリーグタイトル奪回へ。これ以上、上位陣に離されるわけにはいかなかった。1―1の後半34分。鹿島は右サイドでボールを持ったMF柴崎がグラウンダーのクロスを入れる。中央のFW金崎がスルーすると、西が、抜けてきたボールを右足でゴール。「空いている場所に入っていった。(金崎に)“スルー!!”って言いました」。2戦勝ちなしと調子の上がらなかったチームに勝利をもたらした。

 予告弾だった。この日の朝、なぜか自身が得点する予感がした。チーム合流後にFW鈴木に「点を取れそうな気がする」と宣言。その数分前に同じような場面でシュートを外していたが、2度目のチャンスではキッチリと自身の「予感」を体現してみせた。この日は主将のMF小笠原がベンチスタートだったこともあり、主将マークを巻き90分間チームをけん引した。

 窮地を救った。不動の左サイドバック(SB)であるDF山本がケガのため離脱中。本職は右SBだが前節の大宮戦に続き、穴を埋めた。今後もDF植田、GK櫛引らがU―23日本代表に招集された際にリーグ戦を欠場することが見込まれる。「メンバー全員が活躍していければいいな」と、総力戦で乗り切るつもりだ。

 消化した試合が1試合多いとはいえ、これで首位・浦和に勝ち点差2と迫った。ザッケローニ、アギーレ体制では日本代表経験もある西は「今日のように、内容的に良くない試合をものにするというのは大きい」と、復調への手応えを口にした。第1ステージ優勝に向けて、上位陣に必死に食い下がっていく。

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