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J3長野 美濃部監督が電撃辞任 徳島監督時代にはFW柿谷を“再生”

[ 2015年8月5日 16:30 ]

 来季のJ2昇格へ向け、J3リーグ戦で現在3位につけている長野の美濃部直彦監督(50)が5日、電撃辞任した。クラブが同日発表したもので、健康上の理由としている。後任監督には衛藤元ヘッドコーチ(42)が就任する。

 美濃部監督は、13年に当時JFLだった長野の監督に就任し、1年目で優勝。昨年スタートしたJ3に参戦すると2位に躍進し、J3の21位・讃岐との入れ替え戦に進出した。入れ替え戦では健闘したものの敗れ今季もJ3での戦いとなったが、現在入れ替え戦圏内の2位・町田と勝ち点3差の3位につけている。

 クラブによると、今月2日夜に美濃部監督から辞任の申し出があり、強く慰留したものの健康上の理由ということもあって受理することになったという。

 06年にはJ1京都、翌07年はJ2に降格した京都でそのまま監督を務め、08年にはJ2徳島の監督に就任して11年まで4年間指揮。遅刻癖などのためC大阪から期限付き移籍で放出された元日本代表FW柿谷曜一朗(25=現バーゼル)を厳しく指導して“再生”させたことでも知られている。

 美濃部監督はクラブを通じ、「まずはこの大切な時期にこのような発表をしなくてはならない事を心よりお詫び申し上げます。昇格を目指し戦っていくためには、まだまだ厳しい戦いをしていかなければならない中、私の健康上の理由で選手とともに戦っていくのが難しい状況になりました。依って苦渋の決断ではありますが、自ら退くことを決めクラブに伝えました。これまで支えていただいたスポンサーの皆様、サポーターの皆様、ホームタウンや地域の皆様に心から感謝申し上げます」とコメント。

 後任監督に就任する衛藤ヘッドコーチは「今回このような形で監督を引き受けることになり、とても身が引き締まる思いです。また私にオファーをしていただいたクラブに深く感謝しています。現在のチーム状況を考え、いま一度選手とともにしっかりと強いチームを構築し、昇格に向かって一生懸命努力していく所存です。この後ホームゲームが他のクラブよりも多く9試合あります。サポーターの皆さん、ぜひとも一緒に戦って選手たち、そしてクラブに力をください。ともに昇格目指して頑張りましょう。精一杯努力していきます。よろしくお願いします」と談話を発表している。

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2015年8月5日のニュース