×

俊輔5季連続主将 井原に並ぶクラブ史上最多タイ、今季こそV

[ 2015年2月1日 05:30 ]

イベントの締めに代表であいさつする中村(中央)

 横浜は31日、横浜市のマリノスタウンでファン感謝イベントを行い、今季の主将に元日本代表MF中村俊輔(36)が就任したと発表した。01年から5季連続となり、94年から5季連続で務めた元日本代表DFで現在、J2福岡の井原正巳監督(47)に並びクラブ史上最多タイとなった。また、自身の持つクラブ史上最年長主将記録を更新。名実ともにクラブのレジェンドとなり、今季目標の3冠獲得へチームをけん引する。

 6月には37歳の誕生日を迎える中村は、主将として重責を担う決意にあふれていた。「責任と自覚と誇りを持ち、コミュニケーションをしっかり取って頑張りたい」。今季のチーム目標はリーグ優勝、そして3冠獲得。昨季は7位に終わっており、過去3度のリーグ制覇を誇る名門の復活へ陣頭に立つ。

 5度目の主将は大先輩であるJ2福岡の井原監督に並んだ。さらにはクラブ史上最年長記録も更新。クラブの象徴とも言える存在になった。それでも謙虚に調和を最優先に考える。「(中沢、富沢、栗原、兵藤と)4人も副将がいるんでね。ボンバー(中沢)は代表でもやってるしね。1人じゃない。連敗が続いたときにどうするかとか、高いレベルで話していきたい」と、“首脳陣”が一丸となってまとめ上げていく。

 就任したばかりのモンバエルツ新監督も絶大な信頼を置く。30日まで行われていた沖縄キャンプ中に中村を呼び出しフランス語で指名した。「国際経験が豊富で、プレーでもチームの中心。主将にふさわしい選手。監督の考えを選手に広め、一緒に高めていける存在」と評価。ピッチ内の統率を任せた。

 日本代表で98試合を経験し、W杯に2度出場した。イタリア、スコットランドでプレーし欧州CLのピッチにも立った。華々しいキャリアを築いてきた中村だが、1つ足りないものがある。Jリーグでの年間王者だ。「2年前は(2位と成績が)良くて、今年こそはと臨んだ昨季はいいパフォーマンスができなかった。今季は積み重ねを継承しつつ、肉付けしていければ」。明言はしなくとも目標は自身初となるリーグ制覇。95年に達成している「井原主将」に成績でも追いつく。

続きを表示

2015年2月1日のニュース