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岡崎 レスター移籍前向き「プレミアは子供の頃からの夢」

[ 2015年1月8日 06:00 ]

プレミアリーグへの移籍報道が出た岡崎(中)は練習中に笑顔を見せる

 9日開幕のアジア杯に出場する日本代表は7日、事前合宿地のセスノック市内で練習を行い、FW岡崎慎司(28=マインツ)は大会後のイングランド移籍の野望を語った。英紙デーリー・メールはプレミアリーグのレスターが移籍金800万ポンド(約14億4800万円)を用意し、獲得オファーしていると報道。現在は代表に集中している背番号9だが、大会得点王に輝いて連覇に貢献することで、憧れの舞台への道を切り開く。

 どこまでも前向きだった。強い日差しが照りつける取材エリアに岡崎が現れると、報道陣が集中する。英紙で報じられたレスターの獲得希望。ストライカーは「自分のところには話が来ていないんで」と前置きした上で熱い思いを語り始めた。

 「プレミアは子供の頃からの夢。体感してみたいし、選択肢がある中で、年齢的には最後のチャンスかなと思っている。直感を信じて決めたい。(今冬の移籍に関しても)その可能性を遮断することはない」

 今季前半戦を終えたブンデスリーガでは8得点で得点ランク4位。所属するマインツ側は1000万ポンド(約18億1000万円)を要求していると報じられ、レスター側の提示額と開きがあるため交渉が暗礁に乗り上げる可能性もある。過去に西沢明訓、中田英寿ら日本人選手が苦闘したプレミアリーグ。だが、厳しい環境だからこそ魅力を感じており、今冬は2月2日で締め切られるイングランドへの移籍も否定しなかった。

 「プレミアは力のある選手がいるリーグ。ウッチー(内田篤人)の本の“僕は自分が見たことしか信じない”じゃないけど、行かないと分からないことがある。今はアジア杯に集中しているし、連覇をしたときに何かが起きれば」

 日本人選手では07年大会の高原直泰以来となる得点王も狙う背番号9。決勝を含め1戦1発ペースで6得点を挙げれば、高原が持つアジア杯の日本人最多得点記録9点に並ぶ。この日はフィジカル強化のメニューが中心ながら、同時にクロスの練習も徹底された。5日に行われた地元2部相当のランブトン・ジャッファスとの練習試合。クロスの連係が合わずハーフタイムにアギーレ監督が激怒したという。サッカーのセオリーでもある得点パターンの改善にチームとして乗り出しており、中央で合わせる岡崎にとっても質の向上は欠かせない。

 真骨頂は裏への飛び出し。加えてサイドからのクロスに呼吸が合えば、ゴール量産は十分に可能だ。「クロスで攻めたら次は真ん中から攻めたりとか、いろいろ織り交ぜていきたい」。目前に迫るアジア杯開幕。再び頂点に立ち、侍ストライカーが「夢」の扉をこじ開ける。

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