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レアル クラブW杯初制覇!Cロナ不発も22連勝で4度目世界一

[ 2014年12月22日 05:30 ]

クラブW杯を制し喜ぶレアル・マドリードイレブン(AP)

 トヨタ・クラブW杯は20日にモロッコのマラケシュで決勝が行われ、欧州王者のレアル・マドリードが南米王者のサンロレンソ(アルゼンチン)を2―0で下し、初優勝。前身のインターコンチネンタル 杯、トヨタ杯を含め4度目のクラブ世界一に輝いた。前半37分にCKから2試合連続ゴールを決めたスペイン代表DFセルヒオ・ラモス(28)がDFで初の大会MVPを獲得。また3位決定戦で、DF岩田卓也(31)がフル出場したオークランド(ニュージーランド)はクルスアスル(メキシコ)を1―1からのPK戦4―2で破った。

【クラブW杯 結果】

 決勝でクラブ公式戦700試合出場を果たしたGKカシージャス主将がトロフィーを掲げると、スターぞろいの軍団に笑顔があふれた。FIFAから「20世紀最高のクラブ」に選ばれたRマドリードが唯一欠けていたタイトルを獲得。セルヒオ・ラモスは02年トヨタ杯以来の“世界一”に「長い間この(世界)タイトルを待ち望んでいた全てのマドリディスモ(ファン)にささげたい」とトロフィーにキスをした。

 副将の覚悟が勝利を引き寄せた。セルヒオ・ラモスは16日の準決勝クルスアスル戦で左太腿を負傷して途中交代。出場が危ぶまれる中で「ケガが悪化する危険性はあったが、リスクを冒す価値がある」と強行出場を志願した。前半37分に左CKを頭で押し込み、準決勝に続く2戦連続決勝弾。2試合連続完封にも貢献してDFとして大会初のMVPに輝いた。エースC・ロナウドが徹底マークされてチーム最大の武器である速攻は不発に終わったが、後半6分にはC・ロナウドのポストプレーからクロース、イスコとショートパスをつないでベイルが追加点。今季ドイツ代表クロース、コロンビア代表ハメス・ロドリゲスが加わって中盤の構成力が上がり、攻撃にバリエーションが増えた効果が表れた。

 これでチームは公式戦22連勝。FW三浦知も在籍したコリチーバ(ブラジル)が11年にマークしたギネス記録の24連勝にあと2と迫った。強さの秘密をセルヒオ・ラモスは「チーム全員の団結力」と表現。モウリーニョ前監督時代はチームに不協和音が響いたが、昨年就任したアンチェロッティ監督は対話路線でスター軍団を融和。C・ロナウドが「チームの雰囲気はここ数年で 最高。第二の家族だ」と絶賛するほどで、今夏に新加入したクロース、ロドリゲスもすぐチームになじんだ。

 14年は欧州CL、スペイン国王杯、欧州スーパー杯を含めてクラブ初の4タイトルを獲得し、指揮官は「忘れられない一年になった。そして15年も素晴らしい年にしたい」。新スターを加えてプレーに幅が広がり、団結して戦う“白い巨人”の進撃は来年も止まりそうもない。

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