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岡崎“らしさ”爆発!充実の1トップで臭覚の2発

[ 2013年11月26日 05:30 ]

ブレーメン戦の後半25分、ゴールを決めるマインツの岡崎

ブンデスリーガ第13節 マインツ3―2ブレーメン

(11月24日)
 マインツの日本代表FW岡崎慎司(27)は24日、敵地ブレーメン戦に1トップで先発出場し、2得点と爆発。前半17分に左足で、後半25分には右クロスに飛び込み、3―2の勝利に貢献した。日本代表のベルギー戦(19日、3―2)に続く“2戦連発”、リーグ戦では10月26日のブラウンシュバイク戦以来の複数ゴールで今季通算得点を5に伸ばした。

 “らしさ”が凝縮された2発だった。前半17分、右クロスがゴールポストに直撃する。相手DFはボールを見つめたまま、棒立ちになった。岡崎はその瞬間を見逃さない。誰よりも早く反応するとダイレクトでゴールに蹴り込み、ゴールネットを揺らした。「結構、難しいと思ったけど、思い切り振り抜いたら入った」と笑顔を見せた。

 後半25分にはクロスが上がる前に一度、外に開き相手DFの視界から消える動き。その後、ゴール前に突進し右クロスに合わせた。「2点とも相手は止まっていた。それがブレーメンの悪いところみたいに言われていたので」。いずれも相手がみせた一瞬の隙を突いた。今季通算得点は5、目標の2桁得点に向け順調にゴールを重ねている。

 1トップを任される充実感がプラスに働いている。「1トップの利点というか待っていれば必ず(チャンスが)来る」。頭の中ではシュツットガルト時代の同僚でボスニア・ヘルツェゴビナ代表のエースFWイビセビッチの動きをイメージする。調子が悪い時でもゴール前に君臨し、決定的な仕事を逃さない。その理想型に近づきつつある。

 ブレーメン戦での総走行距離12・72キロ、スプリント(時速16キロ以上のダッシュ)本数34はいずれもチームトップ。岡崎は「代表でも足元や技術は注目されやすいけど、自分の良さはそこじゃない。違う色を出すよう心掛けている」と言う。ヘイデル強化部長も「シンジは今、FWでトップ。勤勉なプレーでポジションを獲っている」と高く評価。ベルギー戦に続く2戦連発となった得点シーンばかりにスポットが当たるが、圧倒的な運動量、攻守両面での貢献も見逃せない。頼もしい男が調子を上げてきた。

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2013年11月26日のニュース