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香川攻めてロッベン封じ ドイツ時代は“3戦3勝”

[ 2013年11月16日 05:30 ]

笑顔を見せる香川(左)と長友

国際親善試合 日本―オランダ

(11月16日 ゲンク)
 ベルギー遠征中の日本代表は16日に親善試合でオランダ代表と対戦する。15日は試合会場で公式練習を行い、FW香川真司(24=マンチェスターU)は相手FWアリエン・ロッベン(29)との対決を制して勝利をもたらす決意を示した。11~12年シーズンまで所属したドルトムント時代にロッベン擁するバイエルンMと対戦した5試合はいずれも勝利。両選手がそろって出場した3試合でも相手を上回るパフォーマンスを見せており、今回の対戦を日本代表浮上のきっかけにする。
【日本代表メンバー 日程&結果】

 冒頭15分が公開された試合前日の公式練習で香川はピッチの感触を確かめ、ボール回しで体を動かした。試合では中盤の左サイドに入る。対面に昨季欧州CLを制したバイエルンMのロッベンが控えるが、マンチェスターUで輝きを取り戻しつつある日本のキーマンは一歩も引かない。「(ロッベンは)頭に入っている。彼らが下がってくれるのが一番いい。そのために勇気を持ってボールをつないで前に出ることが大事」と強調。自ら積極的な攻撃参加でロッベンを含む相手の右サイドを自陣に押し込み、封じ込める狙いを明かした。

 自信はある。ブンデスリーガ時代の直接対決ではそろって出場した3試合を全て制した。特に12年ドイツ杯決勝では1得点1アシストなど4得点に絡む活躍で5―2の勝利に貢献。マンチェスターUのファーガソン監督が見守った中でドイツ2冠の立役者となり、プレミアリーグの強豪にステップアップした。当時はトップ下とはいえ左サイドに流れて相手を押し込む場面は再三見られた。ロッベンも苦手意識があるのか、今回の対戦に向けて日本のベストプレーヤーを問われ、香川の名前を挙げるほどだった。

 準備も整った。左足首痛で12日の練習こそ一部別メニューも、13日から完全合流。10月の東欧遠征ではクラブで出番が少なく試合勘の欠如を露呈したが、最近は出場機会を増やし「試合に出ることでコンディションは上がってくる。前よりも状態はいい。気持ちの面でもいかに自然体で入って集中できるかが大事。今回はそういう気持ちで(合宿に)入ってきた」と心身両面での充実ぶりを明かす。

 勝利のため先制点を狙う。「先に失点してしまうと本当に難しい試合になる。先制点がカギになる。打開するためにボールを支配してチャレンジしていきたい」。ミーティングではオランダの映像を見て分析、確認は済ませた。世界的なウイングを封じ、自らが得点に絡んで勝利を挙げるイメージはある。クラブで存在感を取り戻す中、今度は代表戦で相性がいいロッベンを踏み台にする。

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2013年11月16日のニュース