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オランダ戦へ本田 ミラン未来の同僚とマッチアップで信頼獲得だ

[ 2013年11月15日 05:30 ]

ボールを使った練習で素早い動きを見せる本田(中央)

国際親善試合 日本―オランダ

(11月16日 ベルギー・ゲンク)
 ベルギー遠征中の日本代表は13日、親善試合オランダ戦(16日、ゲンク)に向けて練習を行った。2列目での先発が濃厚なMF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)は、N・デヨング(28=ACミラン)とマッチアップする見通しだ。今冬のACミラン移籍が確実なため、約1カ月半後には同僚となる武闘派ボランチとの直接対決。実力を認めさせることが、新天地での定位置獲得への一歩となる。
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 今後を占うマッチアップが実現する。13日に行われた守備のポジション確認。公開された冒頭15分間で3―4―3の右FWに入った本田に、ザッケローニ監督から指示が飛んだ。「ボールが逆サイドにある時は中央に絞ってボランチを見るように」。相手ボランチのN・デヨングはACミランの主力。今冬のACミラン移籍が確実な本田にとっては未来の同僚だ。基本システム4―2―3―1でもトップ下に入るため、対峙(たいじ)する相手。ビッグクラブ移籍を前に存在感を示す機会が到来した。

 N・デヨングは「芝刈り機」の異名を持つ武闘派ボランチ。10年W杯決勝のスペイン戦でシャビ・アロンソの胸に跳び蹴りをかますなど激しいプレーが持ち味だ。本田は09年9月5日の親善試合、10年6月19日のW杯1次リーグと2度対戦しているが、ともに無得点に抑えられ、試合も0―3、0―1と連敗。約3年5カ月ぶりの直接対決で三度目の正直を狙う。

 CSKAモスクワが12月10日に年内最終戦を迎えるため、本田は早ければ12月中旬にイタリアに渡る見通し。熱望し続けたビッグクラブ移籍が実現するが、W杯イヤーに新天地でプレーするリスクもある。カカー、エルシャーラウィら2列目のタレント豊富なチームで定位置獲得の保証はない。出場機会が激減して試合勘が低下することを防ぐためにはチームメートに実力を認めさせることが不可欠。N・デヨングとのマッチアップが信頼獲得への一歩となる。

 10月の欧州遠征ではセルビア、ベラルーシに連敗。厳しい状況に陥っているが、本田は「方向性は間違っていない。その中で(ゴールを)決める、決めないでサッカーは勝敗が決まる。非常にシンプルなスポーツ」とゴールを奪うことに集中している。「芝刈り機」の厳しいマークをかいくぐり、格上からの白星と、カルチョの国での明るい未来を引き寄せる。

 ≪兄・弘幸氏が認定代理人に≫日本サッカー協会は14日の理事会で、日本代表MF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)の兄・弘幸氏(29)を認定代理人として承認した。国際サッカー連盟(FIFA)と日本協会が定める9月の試験に合格。今までは制度上、本田圭佑の代理人しかできなかったが、今後は全ての選手の交渉に従事することができる。

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2013年11月15日のニュース