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香川 東京五輪OA枠争奪戦に名乗り!本田、長友らも意欲

[ 2013年9月9日 06:00 ]

フィジカルトレーニングをこなす香川ら日本代表イレブン

 日本代表は8日、ガーナ戦に向けて横浜市内で練習を行った。20年東京五輪開催の決定を受けて、MF香川真司(24=マンチェスターU)はオーバーエージ(OA)枠での出場を熱望。MF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)、DF長友佑都(26=インテル・ミラノ)らも東京五輪代表入りへ意欲を見せ、早くもOA枠の争奪戦が勃発した。

 その目は本気だった。練習を終えると、香川は開口一番「(20年の)東京五輪を目指します」と宣言した。五輪の男子サッカーは23歳以下の選手に限られるが、年齢制限のないOA枠で3人の出場が可能。7年後は31歳となるエースからは「出られるように、今後は(OA争いのライバルとなる)25歳以下の選手は削っていきます」との仰天発言まで飛び出した。

 五輪には苦い思いがある。08年北京五輪に出場したが、米国、ナイジェリア、オランダを相手に3戦全敗で1次リーグ敗退。12年ロンドン五輪でも活躍が期待されたが、最終的にはA代表の活動に専念するため出場を免除された。ホームでの五輪開催は、5年前の雪辱を果たす絶好の舞台。中学、高校時代を過ごした第二の故郷・仙台も会場に含まれており、出場への思いは強い。

 OAでの出場をもくろむのは香川だけではない。長友は「出たいですね。(20年は)33歳?全然いけるでしょ。ホームで五輪に出るのはスポーツ選手の夢」と意欲十分。この日の食事中は20年東京五輪の話題で持ち切りで「(本田)圭佑も“出たい”と言っていた。僕らの世代は北京で全敗して良い印象がないし、そのイメージを覆したい」と7年後を見据えた。

 08年北京五輪、12年ロンドン五輪と2大会連続出場中の吉田は「前回(ロンドン五輪4位)メダルを逃した心残りはある」と雪辱を期し「遠藤さんも出たいと言っていた」と明かした。7年後に40歳になる遠藤は、北京、ロンドンとOA候補に挙がりながら体調不良と所属クラブの事情で出場を断念しており三度目の正直を狙う可能性もある。早くも勃発したOA争奪戦。来年のW杯ブラジル大会で結果を出すことが、母国開催のピッチに立つための一歩となる。

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