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ヤスに勝つ!カズ 注目の“兄弟対決”出場へ意気込む

[ 2013年5月3日 06:00 ]

カズ(左)と三浦泰監督(中央奥)の兄弟対決に注目が集まる

J2第12節 横浜FC―東京V

(5月3日 味スタ)
 J2横浜FCのFW三浦知良(46)が3日、実兄の三浦泰年監督(47)率いるJ2東京V戦(味スタ)で「兄弟対決」に臨む。2日、非公開練習で決戦に備えたカズは4月14日の京都戦以来、4戦ぶりの出場が濃厚。東京V関係者によれば、カズ人気で観客動員は今季J2最多の2万人が見込まれていることが判明、注目度は一気に高まってきた。

 宿命の兄弟対決に、かつて黄金期を築いた古巣東京Vとの対決に、カズのテンションは一気に高まっていた。関係者によればカズ人気で前売り券は飛ぶように売れ、観客動員は東京Vの今季平均入場4622人の4倍近い2万人の見込み。3月3日のG大阪―京都戦(1万8041人)を楽々と上回る今季J2最多動員となりそうだ。舞台は整っている。

 むろん、カズの目標値はさらに上にある。「“カズ出る”って(新聞に)書いちゃえばいいじゃん。最後に?を付けておけば大丈夫でしょ。2万5000人入れようよ」。46歳の今も国内随一の人気、知名度を自負している。事実、4月28日の敵地水戸戦では平均入場者数の2倍近い6175人を動員した。誰よりも大舞台に強く、燃えてきたカズは、敵地の動員にも貪欲だった。

 監督―選手の兄弟対決はカズの2連勝中だ。初対決となった昨年7月の北九州戦では2―1。今季は4月8日の練習試合にフル出場し2―1と連勝した。3度目の対戦には地元静岡から両親も駆け付ける。練習試合では先発が有力なFW大久保とのコンビネーションでチャンスをつくった。また、攻撃陣で前戦に先発した高地が遠征メンバーから外れた。「俺は分かんないけど、ヤスさんは絶対ベンチ入りするからね」と笑わせたが、ここ2日間の非公開練習で、出場の手応え、自信をつかんだからこそ口調も滑らかだった。

 「東京Vの試合はよく映像で見てるよ。いいゲームをすることで皆を喜ばせたいね。ゴールデンウイーク中で子供も多いし」。出場すれば4月の京都戦以来4戦ぶり。先発となれば昨年8月19日の京都戦以来257日ぶりだ。20年間、Jリーグを引っ張り続けるカズが黄金週間のど真ん中に実現する兄弟対決で日本サッカー界を熱くする。

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2013年5月3日のニュース