川崎Ｆホーム無敗だ　山本決勝弾！移籍後初ゴールで競り勝った

＜川崎Ｆ・名古屋＞前半、ヘディングで競り合う川崎・ジェシ（左）と名古屋・ケネディ

Ｊ１第９節 川崎Ｆ２―１名古屋

（5月3日 等々力）
　今季ホームゲーム無敗の川崎Ｆが、名古屋との競り合いを制した。追い付かれた直後の後半４２分、ＭＦ山本がミドルシュートをゴール左に叩き込んで勝利をもぎ取った。

　札幌から移籍後初ゴールを挙げた山本は「追い付かれて嫌な空気だったが、思い切って打ったら入った。ここまで結果を出せず悔しかったが、勝ててよかった」と決勝弾を振り返った。この試合まで、わずか１勝のリーグ１３位とスタートダッシュに失敗。ケガ人続出で思い通りの布陣が組めず苦戦の連続だった。山本も「早く勝ちに貢献したかった」とようやく思いが実った一撃となった。

　チームに貢献できなかった言う点では川崎Ｆの顔であるＭＦ中村主将も同じだった。４月１３日以来の先発でフル出場し勝利に貢献、大黒柱が戻って攻撃リズムも戻ってきた。「ここまで足を引っ張ったので力になりたい一心で頑張った」と献身的な働きを見せた。「等々力で勝ってこそのフロンターレ」と集まったサポーターに感謝の言葉を投げかけた。

　過密日程が待ち受ける５月だが山本は「このまま勝ち続けたい」と語り、中村は「取り戻していきたい」と巻き返しと上位進出を誓っていた。

　▼川崎Ｆ・風間監督の話　試合前の練習で（小林）悠、（山本）真希あたりは入れると思っていた。中盤を抜ければチャンスがあると思っていた。名古屋もいいサッカーをしていたので、（勝って）これをきっかけに自信につながると思う。