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本田先輩に並んだ!星稜GK 名誉挽回セーブで涙の国立切符

[ 2013年1月6日 06:00 ]

<星稜・東海大仰星>PK戦で東海大仰星に勝利し雄叫びを上げる星稜・置田

全国高校サッカー選手権大会準々決勝 星稜1-1(PK5-4)東海大仰星

(1月5日 フクアリ)
 星稜(石川)はPK戦の末、東海大仰星(大阪)を下し4強入りを決めた。

 PK戦を制した瞬間、星稜のGK置田竣也(17)は胸をなで下ろすとともに感極まった。「仲間を信じて同点に追いついてくれたので、PK戦は自分が止めるしかないと思って臨んだ」。1―1のPK戦。素早い反応で左へ跳び東海大仰星の1人目を止めた。仲間が5人全員決めて、8年ぶりの国立。守護神の目も真っ赤になった。

 喜怒哀楽入り交じった「置田劇場」だった。前半39分、自身が味方のバックパスをクリアミスして先制点を許した。今大会初の失点。ムードは悪化したが、ハーフタイムで河崎監督の「あれは置田だけの責任じゃない。置田をこのままの気持ちで帰らせるか?」というゲキに仲間が発奮した。後半17分に途中出場のFW今井が同点弾。PK戦では置田が男になって、国立切符をたぐり寄せた。

 チームはCSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑を擁して4強入りした04年度の過去最高成績に並んだ。指揮官は「本田超えですね。チーム全員で日本一という目標を掲げているので」と自信満々に言い切った。

 ▽置田 竣也(おきた・しゅんや)1995年(平7)1月17日、大阪府富田林市生まれの17歳。寺池台小1年のときにサッカーを始め、同2年生からGKに転向。中学からC大阪の下部組織に入団し、同ジュニアユースでもプレー。好きな選手はスペイン代表GKカシージャス。家族は両親と兄2人。1メートル86、78キロ。右利き。

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