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アロンソ2発で100戦目飾る!スペイン フランスを初撃破

[ 2012年6月25日 06:00 ]

<スペイン・フランス>先制点を決めたシャビ・アロンソ(左)はアシストしたジョルディ・アルバに感謝する

欧州選手権準々決勝 スペイン2-0フランス

(6月23日)
 連覇を狙うスペインがフランスを2―0で下して4強に入った。MFシャビ・アロンソ(30=Rマドリード)が前半19分の先制点など2得点を挙げ、代表出場100戦目の節目を飾った。スペインは27日の準決勝でポルトガルと対戦する。
【試合結果】

 先制点は意外な形で生まれた。前半19分に左サイドを破ったジョルディ・アルバが折り返すと、ファーサイドに走り込んだのはシャビ・アロンソだ。高精度の右足が“売り”の司令塔が珍しく頭でゴール。記憶にないヘディング弾に「いつ以来かウィキペディアで調べないとね」とおどけた。

 08年欧州選手権&10年W杯得点王ビジャを負傷で欠く今大会は、支配率を高めるため技術に秀でたMFを前線に並べるゼロ・トップをベースに戦う。「本職のストライカーでは思うようにリズムをつくれない」とデルボスケ監督。粒ぞろいの逸材が自在に位置を入れ替えながらパスをつないで試合を支配し、決して主導権を渡さない。どういう組み合わせでも、どこからでもゴールを狙う。

 フランスには過去の公式戦で1分け5敗と苦戦してきたが、決勝トーナメント1回戦で敗れた06年W杯を最後に力関係は逆転。シャビ・アロンソが「チャンスこそ多くなかったが、開始から試合をコントロールした」と振り返った会心の試合運びで相手を封じ込んだ。

 パスサッカーと言えばシャビやイニエスタらが所属するバルセロナのお家芸。しかし、この日はRマドリードのシャビ・アロンソがチーム最多のパス成功99本を刻んだ。前半8分に45メートルのシュートを狙うなどロングキックに絶対の自信を持ち、守備的な中盤の底から効果的な飛び出しでゼロ・トップを支える存在。指揮官は「完璧なMF」と賛辞を惜しまない。終了間際にはPKも決めて100試合出場の節目で2得点。「これ以上の試合は望めない」と笑った。

 ビジャにプジョルと攻守の主軸が負傷で不在ながら、主力5人が代表出場ランク10位以内と抜群の経験を誇る。前回08年大会と10年W杯を制した黄金世代が熟成し、スペインの強さが際立った。

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