イタリア　日をまたいでのＰＫ戦勝利「宝くじのようなもの」

＜イングランド０―０(PK2-4)イタリア＞ベスト４進出が決まった瞬間のイタリア代表の選手たち

欧州選手権準々決勝 イングランド０―０（ＰＫ２－４）イタリア

（6月24日）
　日をまたいだ大熱戦はＰＫ戦の末、イタリアに凱歌が挙がった。

　ＰＫ戦では、イングランドの３人目ヤングがクロスバーに当ててしまい、４人目Ａ・コールはＧＫブッフォンにセーブされる。イタリアは２人目のモントリーボが外すが、残りの４人が決めて、ＰＫ戦を４－２で制した。１人だけゴールを外したモントリーボは「もし敗退していたら残酷だ」祈る思いだったが、チームメートに救われた形となり笑顔を見せた。

　イタリアは３５本のシュートを放ち、９本のイングランドを圧倒するも決め手を欠いた。ＰＫ戦ではＧＫブッフォンの好セーブなどもあり、準優勝した００年大会以来３大会ぶりベスト４進出。１０年のＷ杯惨敗後に就任し、チームを立て直してきたイタリアのプランデリ監督は「ＰＫ戦は宝くじのようなもの」と幸運が味方しての勝利と分析したが、ドイツとぶつかる準決勝に「やってきたことを出すだけ」と選手への信頼を口にした。