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ギリシャ 8年前V再現を狙う 財政危機の国を勇気づける勝利! 

[ 2012年6月18日 07:36 ]

<ギリシャ1―0ロシア>2大会ぶり8強進出を決めたギリシャ代表

欧州選手権グループA ギリシャ1―0ロシア

(6月16日)
 2大会ぶりの8強進出を決めたギリシャだが、下馬評は高くなかった。初戦に共催国ポーランドに引き分け、2試合目ではチェコに敗れて、むかえたロシア戦は勝つしかない一戦。

 試合序盤から圧倒的に攻めたロシアをはね返すと、前半ロスタイムに一瞬の隙をついた。ギリシャのスローインを相手がヘディングしたところをMFカラグニスがさらって抜け出し、右足でGKの脇を抜いた。

 シュート数は5―25で耐える時間が長かったが、1点リードを後半も守り抜いた。

 サントス監督は「みんなの集中力が結実した」とたたえた。深刻な財政危機にあえぐ母国を勇気づけるために結束し、04年大会と同じく劣勢を耐えて一発をものにするスタイルを貫く。

 FWサマラスは「ギリシャの人々も数時間は困難を忘れてお祝いしてくれるはずだ」と喜んだ。カラグニス主将は「ポルトガルでの出来事を思い出させるような勝利だ」と自身が貢献した8年前の欧州初制覇を引き合いに出した。

 今大会2度目の警告を受けたカラグニスは、22日の準々決勝に出場できないが、チームは勢いづいている。サマラスも「ここから先は何が起きてもおかしくない」と自信をのぞかせた。

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2012年6月18日のニュース