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“ヤングなでしこ”米国に快勝!田中陽が決勝弾

[ 2012年6月18日 06:00 ]

<U―20女子 日本・米国>後半、先制ゴールを決めガッツポーズする田中陽

 U―20女子W杯(8月19日開幕、日本)に出場するU―20日本代表とU―20米国代表が17日、国際親善試合で対戦。日本はMF田中陽子(18=INAC神戸)が後半36分に豪快なボレーシュートを叩き込み、強豪を1―0で撃破した。18日にスウェーデンで米国と対戦するなでしこジャパンより一足先に妹分の“ヤングなでしこ”が価値ある勝利を挙げた。

 鮮やかな一発でライバルを打ち砕いた。後半36分、西川がドリブルで持ち込んで左足でミドルシュート。クロスバーからのはね返りをゴール前で待ち受けていた田中陽が右足ダイレクトボレーで決勝ゴール。未来を嘱望される司令塔は「こぼれ球を狙ってゴール前で待っていた。ラッキー」と謙遜気味にはにかんだ。

 高さと強さの米国に対してパスの日本という構図はU―20代表も同じ。前半は見せ場をつくれず、吉田弘監督は後半4―4―2から4―2―3―1に変更。ボランチで先発した田中陽をトップ下に配置することで流れが一変した。INAC神戸で沢、川澄、大野ら代表選手と練習している成果を発揮した。直近のリーグ戦2試合はベンチ外だが、田中陽は「今は我慢の時。うまい選手の中でやれているので、試合勘は養われている」と前向きだ。

 スタンドでは左膝負傷でリハビリ中のFW京川舞(18=INAC神戸)が観戦。「舞の分まで頑張らないと」と田中陽。U―20W杯に出場できない盟友にエールを届けた。

 ◆田中 陽子 1993年(平5)7月30日、山口県山口市出身の18歳。5歳からFCレオーネでサッカーを始め、中1から1期生としてJFAアカデミー福島に所属。今年INAC神戸入り。08、10年U―17W杯出場。11年U―19アジア選手権出場。1メートル57、47キロ。利き足は右。

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2012年6月18日のニュース