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長友狙われる!オーストラリア、左攻め“予告”

[ 2012年6月11日 06:00 ]

小雨の降る中、ランニングする長友佑都

 長友が狙われる!12日の14年W杯ブラジル大会アジア最終予選で日本代表と対戦するオーストラリア代表が、DF長友佑都(25=インテル・ミラノ)を狙い撃ちすることが分かった。

 先発が濃厚な長身FWジョシュア・ケネディ(29=名古屋)が日本の左サイドに流れ、身長差を生かし、ロングボールによる攻撃で切り崩す作戦だ。

 相手の狙いは明確だった。オーストラリアは、3日の日本―オマーン戦(埼玉)にビドマー・ヘッドコーチ、8日の日本―ヨルダン戦(同)に分析担当のフッカー・コーチを極秘裏に派遣し、日本を徹底分析した。オーストラリア関係者による と、そこから導き出された日本撃破の方程式が、1メートル70の長友を狙った徹底したパワープレーだったという。1メートル94の長身を誇るケネディを標的に司令塔のブレシアーノが徹底してロングボールを蹴り込む計画だ。

オーストラリアにとっては一石二鳥の攻撃プランでもある。8日に気温45度近い酷暑の敵地でオマーンと対戦し、ブリスベーン入りしたのは10日早朝。UAE・ドバイでの4時間のトランジットを含めた移動時間は約17時間に及び、浦和でプレーするDFスピラノビッチも「さすがに疲れた。日本はチャーターだってね。いいね」と話したほど選手はヘトヘトの状態だった。

 選手の疲労を考慮すれば、パワープレーは最も効率的な作戦。同時に、日本が得意とする速いパス攻撃を封じる策でもある。

 決戦の地サンコープ・スタジアムは、9日にオーストラリアとウェールズのラグビーの試合が雨の中で開催され、ピッチは凸凹状態。そもそも日本の速いパス回しが分断される可能性が高いが、DFオグネノフスキが「日本はサイド攻撃が強力」と話したように、オーストラリアは長友と香川が絡む左サイドからの攻撃を警戒している。その中で長友のサイドにロングボールを蹴り込めば、長友をDFラインにくぎ付けにして日本のストロングポイントを抑え込むことができる。

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