×

セスク 起死回生の同点弾!スペイン“2強対決”はドロー決着

[ 2012年6月11日 03:00 ]

ゴールを決め喜ぶスペインのセスク・ファブレガス(右)

欧州選手権1次リーグC組 スペイン1-1イタリア

(6月10日)
 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は10日、1次リーグC組の2試合が行われ、今大会屈指の好カードとなったスペインとイタリアの対戦は1-1の引き分けに終わった。後半16分にイタリアがディナターレのゴールで先制するが、スペインはその3分後にセスクのゴールで追いついた。
【2012年欧州選手権 スコア速報】

 注目のカード、試合は序盤イタリアペースで進み前半22分、味方のスルーパスに反応したカッサーノが相手DFラインの裏へと抜け出しシュートを放つがボールは枠の外へ。カッサーノは同34分にも左サイドから中にドリブルで切り込んでシュートを放つが、今度はカシージャスがファインセーブ。

 スペインも中盤以降から徐々に盛り返し前半44分、シャビのスルーパスからイニエスタが見事なトラップを見せシュートを打つものの、惜しくも枠を外れる。試合が進むにつれ高いボールポゼッションを発揮し、シュートチェンスを作るもののイタリア守備陣に体を張ってシュートコースを塞がれ0-0で前半終了。

 後半立ち上がり、最初にチャンスをつかんだのはスペイン。セスクからのパスを受けたイニエスタがエリア内に進入しシュート。しかし、ブッフォンが指先でかろうじて防ぎゴールならず。

 後半開始からのスペインの勢いに押され始めたイタリアだったが同8分、バロテッリに最大のチャンスが訪れる。相手陣内でセルヒオ・ラモスからボールを奪いフリーでエリア内に侵入。GKとの1対1場面を迎えるが状況判断が遅く後方から戻ってきたセルヒオ・ラモスにあっさりボールを奪われてしまう。このプレーを見たプランデッリ監督は即バロテッリ交代を判断。後半11分にディナターレをバロテッリに代えて投入する。

 するとこの指揮官の采配がズバリ的中。後半15分、中央をドリブル突破したピルロから交代出場したばかりのディナターレへ鮮やかなスルーパスが通ると、冷静なテクニックで右足でゴールへと流しこみイタリアが先制する。

 しかし前大会覇者のスペインはこのままでは終わらない。この日3トップ中央に抜擢されたセスクが後半19分、イニエスタのパスを受けたシルバが左足のアウトサイドで中央に絶妙のスルーパス。これに反応したセスクが豪快にネットを揺らしスペインがあっという間に同点に追いついた。

 その後もスペインの攻勢は続き、途中投入されたF・トーレスに何度もビッグチャンスが訪れるが不発に伊終わり1-1のまま試合終了。グループCの“2強対決”は勝ち点1を仲良く分けあう形となった。

 次の試合は14日(日本時間15日)スペインはアイルランド、イタリアはクロアチアと対戦する。

続きを表示

この記事のフォト

2012年6月11日のニュース