初戦から“サバイバルマッチ”アイルランド対クロアチア　スタメン発表

　ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は１０日、１次リーグＣ組でアイルランドとクロアチアが対戦する。スペイン、イタリアという２強が存在するグループＣなだけに、両者にとって初戦は絶対に負けられない“サバイバルマッチ”となる。

　２４年ぶりの出場となるアイルランドは選手の大半がプレミアリーグでプレー、名将トラパットーニの下で予選１２試合（７勝４分１敗）で１試合あたりの失点数は０．６７（７失点）と堅実な守備で勝ち点を積み上げた。チームの核となるＦＷロビー・キーン（ＬＡギャラクシー）は、同国歴代最多得点記録（５３得点）を持ち予選でもチームトップの７得点を挙げ絶対的な存在感を発揮。今年１月～２月の期間にレンタル移籍したアストンビラでも６試合で３得点を記録、衰えることのないゴールへの嗅覚で大会得点王を狙う。

　３大会連続４度目の出場のクロアチアは、大会直前にチームの核だったＦＷオリッチ（バイエルン・ミュンヘン）とイリチェビッチ（ハンブルガーＳＶ）が離脱。ディフェンス・リーダーのコルルカ（レバークーゼン）もハムストリングを負傷しておりコンディション面での不安が残る。マンチェスター・ユナイテッドへの移籍話が浮上しているＭＦモドリッチを中心とした技巧派ＭＦ陣が、前線と最終ラインの不安をかき消す活躍を見せられるか注目だ。

　アイルランド対クロアチアのスタメンは以下のとおり。（）内は所属チーム。

　■アイルランド

　＜ＧＫ＞ギブン（アストンビラ）

　＜ＤＦ＞セントレジャー（レスター）、ダン（アストンビラ）、オシェイ（サンダーランド）、ウォード（ウルバーハンプトン）

　＜ＭＦ＞アンドリュース（ウェストブロミッジ）、ウィーラン（ストーク・シティー）、ダフ（フルハム）、マクギーディー（スパルタク・モスクワ）

　＜ＦＷ＞キーン（ＬＡギャラクシー）、ドイル（ウルバーハンプトン）

　■クロアチア

　＜ＧＫ＞プレティコサ（ロストフ）

　＜ＤＦ＞スルナ（シャフタール・ドネツク）、コルルカ（レバークーゼン）、シルデンフェルト（フランクフルト）、ストゥリニッチ（ドニプロ）

　＜ＭＦ＞ブコジェビッチ（ディナモ・キエフ）、モドリッチ（トットナム）、ペリシッチ（ドルトムント）、ラキティッチ（セビリア）

　＜ＦＷ＞イェラビッチ（エバートン）、マンジュキッチ（ボルフスブルク）