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ルーカスV弾!権田は神セーブ連発!FC東京 歓喜の勝利

[ 2012年3月11日 06:00 ]

<大宮・FC東京>後半16分、ゴールを決め石川(左)と歓喜のルーカス

J1第1節 FC東京1―0大宮

(3月10日 NACK)
 2年ぶりにJ1に復帰したFC東京が、大宮を1―0で破り、昇格初戦を勝利で飾った。後半16分にFWルーカス(33)が決勝点。U―23日本代表GK権田修一(23)を中心に守り切った。

 U―23日本代表の守護神・権田が神がかり的なセーブを連発した。最初のピンチは開始20秒、ゴール目前で加賀が、U―23日本代表の東にボールを奪われ1対1の場面。権田は「集中していた。ここでは言えませんけど、東の癖は知ってます。アイツの方が悔しいと思う」。ほんの一瞬の差だった。鋭い飛び出しで絶体絶命のピンチを切り抜け、波に乗った。

 ACLの敵地ブリスベーン戦から中3日。疲労がないと言えばうそになる。前半はピンチの連続。24分にはチョ・ヨンチョルに至近距離から2度もシュートを受けた。そこでも権田が、四肢を駆使してゴールマウスを死守。長谷川が「天才!」とうなった好セーブで流れを引き寄せた。

 FC東京にとってJ1では10年11月23日の名古屋戦(豊田ス)以来473日ぶりの勝利。09年には年間16完封のJ1記録をつくった権田は「GKが活躍する試合はこれが最後でいい」と笑った。日々、居残り練習に取り組み、一番最後にクラブハウスを後にする。最近は暇さえあれば欧州サッカーの映像チェックに没頭する。24時間、サッカー漬け。2年ぶりのJ1舞台で努力がうそをつかないことを再認識した。

 後半42分、ゴール前の接触で首を強打し、ピッチに倒れた。それでも「むち打ち。寝れば治りますよ」と笑う。14日にはロンドン五輪切符を懸けた五輪最終予選バーレーン戦が待つ。「サッカー人生が変わる一戦。絶対に勝ちたい」と権田。守護神の背中は、いつもより大きく見えた。

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