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香川、3戦ぶり先発も不発…決勝T進出も黄信号

[ 2011年10月21日 06:00 ]

<オリンピアコス・ドルトムント>相手選手をかわす香川

欧州CL・F組 ドルトムント1―3オリンピアコス

(10月19日)
 ドルトムントの日本代表MF香川真司(22)が、スタメン復帰で不発に終わった。19日に敵地でのオリンピアコス戦に公式戦3試合ぶりに先発出場し、積極的に攻撃に絡んだが無得点。定位置奪回へのアピールに失敗した。チームも1―3で敗れて1分け2敗でF組最下位に転落し、決勝トーナメント進出に黄信号がともった。

 ドルトムントにとっても、香川にとっても痛すぎる黒星だった。未勝利同士の対決に完敗して、1次リーグ突破が遠のく最下位転落。厳しい表情で会見場に現れた香川は「凄く…ロッカー(ルームの雰囲気)は暗かったし、重い1敗になりましたね。グループリーグ(の行方)がかかっていたので、こういう負け方は凄く悔しいし、もったいない」と言葉を絞り出した。

 公式戦3試合ぶりの先発。「前半からシュートを狙って、積極的にゴールに絡んでいきたい」という気持ちは開始20秒の左足シュートにも表れていたが、結果にはつながらなかった。前半5分には絶妙な胸トラップでDFライン裏に抜け出し、GKの頭上を越えるループシュートを放ったがクロスバー上に外れた。

 1点を追う同15分には左足ボレーをゴール右隅に突き刺したが、最後に触ったFWレバンドフスキのオフサイドと判定され、欧州CL初ゴールは幻に終わった。同29分のミドルシュートも上に外し「僕自身を含めてチャンスはあったので、決めないと厳しい」と責任を口にした。

 スタメン奪回へのチャンスだった。11日の日本代表のタジキスタン戦で2得点した後、14日のリーグ戦は、1日の前節から続けて2試合連続で出番なし。前日18日の練習中にクロップ監督から「頼むぞ。点を取ってくれ」と激励されていた。「スタートから使ってくれたのは監督の配慮。疲れなどを考慮してCLに照準を合わせてくれという意図だったと思うので、結果として表したかった」と悔しがった。

 無得点のまま後半21分にベンチに退き、翌日付のドイツ紙ビルトからは4点(1が最高、6が最低)と厳しい評価を受けた。「リーグで盛り返したい。これからだから、落ち込む必要はない」と香川。チームが浮上するため、そして定位置を取り戻すためにもゴールという結果が必要だ。

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2011年10月21日のニュース