本田少年の心に焼き付いた松田さん「これまでの親善試合とは変わってくる」

上下白のスーツにサングラスで帰国した本田

　日本代表は１０日の親善試合・韓国戦（札幌ドーム）に向け、８日に札幌市内で合宿をスタート。この日ロシアから帰国したＭＦ本田圭佑（２５＝ＣＳＫＡモスクワ）は、４日に３４歳の若さで亡くなった松田直樹さんが日本サッカー界の発展のために尽力したことに感謝の意を示した。

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　松田さんとは親交があったわけではない。プロ入り前の０４年に参加した横浜の練習でも、あまり会話はできなかった。だが、Ｗ杯日韓大会でベスト１６に貢献した松田さんのプレーを、石川・星稜高１年だった本田少年は強く心に焼き付けていた。自身は昨年のＷ杯南アフリカ大会で日本代表を１６強にけん引。今年１月にはアジア杯優勝に導きＭＶＰにも輝いたが、その土台には国を背負って戦ってきた松田さんの姿があったという。

　受け継がれてきた日本代表の誇り。それだけに、親善試合とはいえ韓国に負けるわけにはいかない。アジア杯では準決勝で破っているが、ＰＫ勝ちだった。９０分間での勝利となれば、０５年８月６日までさかのぼる。Ｗ杯優勝を目標に掲げている本田は「常に勝ちにこだわっているけど、これまでの親善試合とは内容は変わってきますね」ととらえている。松田さんに通じる“強烈なリーダーシップと個性”を持つ男は早くも戦闘態勢に入っている。