わずか３年で１０冠！バルサ指揮官成功の秘けつ

＜バルセロナ・マンチェスターＵ＞イレブンに胴上げされるグアルディオラ監督

欧州ＣＬ決勝 バルセロナ３―１マンチェスターＵ

（5月28日 ロンドン）
　バルセロナで黄金時代を築くグアルディオラ監督が就任からわずか３年で１０冠を達成した。１年目にＣＬ、国内リーグ、スペイン国王杯でスペイン史上初の主要３冠を達成し、今季もスペインスーパー杯と国内リーグに続く３冠。

　この日は現役だった９２年に２１歳ながら主力として初の欧州制覇に貢献した思い出の地で胴上げされ「ここで監督としても優勝できるなんて夢のよう」と笑った。

　０８年夏の就任から規律徹底など自ら改革を進めてきたが「監督は選手次第。素晴らしいチームを指揮できるのは恵まれた特権」と選手を持ち上げる。自身も育った下部組織出身の選手を軸に完成度を高め、６９歳の敵将ファーガソン監督が在任２５年でたどり着いた２度のＣＬ制覇を４０歳の３年目で達成。メッシが引っ張るチームは「史上最強」の呼び声も高まり“ドリームチーム”を率いた恩師クライフ氏も「現在のバルサはサッカーに革命をもたらすだろう。一つの時代を築き始めている」と賛辞を惜しまない。

　密度が濃い監督人生での消耗が懸念され、試合前には去就が注目されたが、続投を明言。「過去との比較は不可能」と最強論争は脇に置き「いつか“観戦するのが楽しいチームだった”と振り返ってもらえれば」と話した。理想の攻撃サッカー追求はまだ終わらない。