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キリン杯 東北・東京電力管内でナイター開催へ

[ 2011年4月25日 06:00 ]

 日本代表が6月に予定している国際親善試合のキリン杯が、東日本大震災後のサッカーの試合では初めて、東北・東京電力管内でナイターで開催されることが24日、分かった。関係者によると、会場は当初の予定通り、東北電力ビッグスワンスタジアム(6月1日)と日産スタジアム(同7日)で内定。協会幹部は「その方向で調整している」と話し、近日中にも正式発表される。

 福島第1原発事故の影響により相手チームが来日に難色を示し、一時はキリン杯の開催自体が危ぶまれた。開催できたとしても、電力状況に心配がなく放射線の影響のない西日本エリアでの開催も検討されていた。

 だが、協会幹部は「できるだけ節電してのナイター開催で調整している」と説明。ピッチへの照明以外はできる限り節電。対戦国が危惧する原発の安全性についても「きちんと説明していく」と理解を求めていく方針で、今後、相手国との最終調整に入る。

 「日本代表が海外に行くことも大切だけど、日本でやることも大切」と協会幹部。最悪の場合は海外での開催も視野に入れていたが、日本協会の粘り強い交渉で開催にこぎつけた。なお、海外組の招集については、疲労が多い選手は免除されることになる。

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2011年4月25日のニュース