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李が火付け役!広島“リーグ天敵”4発撃破

[ 2011年4月25日 06:00 ]

<広島・G大阪>前半1分、先制ゴールで弓矢パフォーマンスをする(左から)森脇、李、高萩、佐藤

J1第7節 広島4―1G大阪

(4月24日 広島ビ)
 アジア杯の再現だ。ホームでG大阪と対戦した広島は日本代表FW李忠成(25)が開始28秒で左足ボレーを決めるなど4―1で圧勝した。リーグ戦では01年11月3日以来15戦ぶりのG大阪戦勝利。殊勲の李は今後も東日本大震災の被災者を勇気づけるゴールを宣言した。
【試合結果 順位表】

 鮮やかな“ノーホイッスルゴール”はストライカーとしての才能が凝縮された一発だった。広島の李が決めた。開始28秒だ。左サイドからMF森脇が放った強烈なシュートは、枠を大きく外れてゴール正面にいた李に向かって飛んできた。意表を突く弾道。周囲の選手は皆動きを止めていたが、日本代表は鋭く反応した。左足でとらえてゴール右へ突き刺した。

 「早すぎてよく覚えていない」とおどけた李。1月29日のアジア杯決勝で優勝決定ボレー弾を決めた後にも見せた弓を引くパフォーマンスをチーム全員で披露した。試合開始から相手に一度もボールに触れさせずに決めた先制点。チームを勢いづけ相手を消沈させるに十分の威力だった。この1点がゴールラッシュの呼び水となり、リーグ戦では01年以来のG大阪撃破につながった。

 今季は得点王を目標に掲げる。FW佐藤も「たぶんチュン(李)は得点王になる。競い合って、2人で点を取りたい」と背中を押す。チームのため、自分のため、被災者のため、李忠成は得点を取り続ける。

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2011年4月25日のニュース