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ザック監督、自信!「団結力」で頂点つかむ!

[ 2011年1月29日 06:00 ]

会見で意気込みを語るザッケローニ監督(右)左は長谷部

アジア杯決勝 日本―オーストラリア

(1月29日 カタール・ドーハ)
 ザックマジック再び!オーストラリアとの決勝を前に日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)がチームに対する自信を口にした。28日の前日会見で、大会を通じて急成長している選手たちに最大級の賛辞を贈った。右第5中足骨骨折で離脱したMF香川の代役にはMF藤本淳吾(26)を先発起用することを示唆。今大会、何度も苦境を打開してきた魔法の采配が決勝でもさえ渡りそうだ。

 ザッケローニ監督の表情には余裕があった。ハリファ競技場での公式練習では非公開でセットプレーの確認などを行った。あと1勝。初タイトルに近づいた指揮官は勝ち進んだ要因についてこう語った。「サッカーは一つのことだけで勝ち上がれるものではないので難しいが、頭に浮かぶのは団結力。ベンチのメンバーもピッチにいるように戦っている。このチームの監督になれたことを誇りに思う」。中沢、闘莉王が負傷で不在の中、若いチームは成長を続けながら勝利を重ねてきた。

 「数値化はできないが、選手たちの伸びしろは計り知れない。技術、戦術だけでなく、メンタル面で強くなっている」。指揮官は予想を上回る進撃をそう表現した。

 決勝でも新鮮な戦力を投入する。香川の代役として藤本を右MFで先発起用する。会見では名前こそ伏せたが「もう代役は決めた。私は彼のことを物凄く評価している。Jリーグの試合でも彼のプレーを何度も見た。私は、彼が決勝でチームに多大なる貢献をしてくれると知っている」と全幅の信頼を示した。

 準々決勝カタール戦で伊野波、準決勝韓国戦で細貝がゴールを決めるなど起用した控え選手が活躍。指揮官の采配がさえ渡っている。また1次リーグで不発だった香川の決勝トーナメントでの得点を予言し見事に的中。韓国戦の前日会見では、出場停止の吉田に代わって先発する岩政、カタール戦でミスに絡んだGK川島を絶賛した。すると翌日の試合では、ともに勝利に貢献した。

 ザッケローニ監督は「魔法のつえ?そんなものは持っていないよ」と言うものの、期待は膨らむ。終了間際の同点弾、10人での逆転勝ち、PK戦の死闘…。ミラクル進撃の最後は、予言通り藤本の活躍で終わることになるのか。ザックマジックに注目だ。

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2011年1月29日のニュース