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長友に負けない!ボランチ森重先制ゴール

[ 2010年7月26日 06:00 ]

<湘南・FC東京>前半、ゴールをきめ喜ぶFC東京・森重(右)

 【FC東京3―1湘南】J1第14節最終日は25日、各地で行われ、FC東京がアウェー湘南戦で3―1と勝利し、3戦ぶりに勝ち点3を手にした。前半39分、ボランチで初起用されたDF森重真人(23)が先制ゴールを決めれば、後半13分には6月に加入したFW大黒将志(30)が移籍後初得点。J1では東京V時代の08年11月の札幌戦以来のゴールでダメを押した。

 逆境のFC東京を救ったのは“ボランチ”の森重だった。前半39分、左クロスに頭から飛び込んだ。「ボランチはいつ以来だろう。うまく体を投げ出せた」。DF長友がチェゼーナに移籍し、MF徳永が左ひざ負傷という苦しい状況の中、急きょ、DFからボランチにコンバートされた森重が貴重な先制弾を決めた。
 08年北京五輪を率いた敵将の反町監督も思わず「中盤もサイドバックもDFもできる。だから(北京五輪)代表に選んだんだ。恩をあだで返された」と憎まれ口をたたいた。4年後のW杯出場が期待される実力の持ち主は、突然のボランチ起用にも応えてみせた。
 都内にあるクラブハウスの森重のロッカーは、数日前まで隣のロッカーを使用していた長友の荷物であふれていた。それも今は空っぽ。だが“空白”を埋めたのはロッカーだけではない。森重がピッチでも長友に負けない存在感を発揮してみせた。

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2010年7月26日のニュース