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W杯へ調子上向き!本田“股抜き”絶妙アシスト

[ 2010年4月25日 06:00 ]

<CSKAモスクワ・シビル・ノボシビルスク>シビル戦で攻め込むCSKAモスクワの本田(中央)

 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(23)がアシストを記録した。CSKAモスクワは24日、アウェーでシビル・ノボシビルスクと対戦。2試合連続の先発出場となった本田は前半ロスタイムに絶妙なスルーパスからFWギリェルメ(21)のゴールをアシストし、チームを4―1勝利に導いた。岡田ジャパンでも中心となる天才レフティーが、6月のW杯南アフリカ大会に向けて徐々に調子を上げてきた。

 ピッチに広がった歓喜の輪の中心に本田がいた。チームメートからは盛んに金髪の頭を叩かれて、笑顔を見せた。1―0の前半ロスタイムだった。左サイドでパスを受けた本田は、ペナルティーエリア手前までドリブルで突破。相手DFを引きつけてからDFの股を抜く絶妙なラストパスを送り、受けたギリェルメが左足で冷静に決めた。本田が完全におぜん立てしたゴールだった。
 チームプレーに徹した。前半44分にはドリブル突破から左足で柔らかいセンタリングをゴール前のネチドに合わせた。後半9分には、中盤でボールを奪ってネチドの3点目につなげた。なかなかシュートは打てずに公式戦5試合連続の無得点に終わったが、本田の輝きは変わらなかった。
 日本代表でも完全にその地位を確立した。17日のロコモティフ・モスクワ戦を観戦した岡田武史監督(53)は「彼は代表でも欠かせない存在。(W杯メンバーから)外そうとは思わない」と絶対的な選手であることを明言した。そのロコモティフ・モスクワ戦では得点につながるプレーはできず、視察に訪れた指揮官の期待に応えることはできなかった。だからこそ「点を取らないと」と、この一戦に結果を求めていた。
 左足首を打撲するなど一時は調子を崩していた本田だが、公式戦5試合ぶりのフル出場を果たすなどコンディションも上がってきた。W杯による中断までリーグ戦は残り5試合。さらに状態を上げることができれば、南アでも岡田ジャパンの中心に本田がいるはずだ。

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2010年4月25日のニュース