小野が今季初アシスト！ゴールは古巣浦和戦で

＜清水・大宮＞後半、競り合う清水・小野（右）と大宮・金沢

　【清水２―１京都】清水のＭＦ小野伸二（３０）が今季初アシストを鮮やかに決め、チームを首位に再浮上させた。

　後半１３分、ゴールに背を向けながらＤＦボスナーの縦パスを左足でトラップし、左サイドから強いパスを中央へ。このパスに走り込んだＭＦ兵働が先制点を決めた。
　会心のラストパスに小野は「ダメもと、とまでは言わないけど、強いパスを通そうと思った」と冷静に振り返った。公式戦のアシストはドイツ１部・ボーフム時代の０８年１０月２５日のシュツットガルト戦以来、５４６日ぶり。Ｊリーグでは浦和時代の０７年８月１１日の柏戦以来、９８７日ぶりだ。「バランスを気にしすぎていたかも」と前週までは味方を動かすバランサーに徹していたが、長谷川監督から「もう少し高い位置を取ってほしい」と言われた最初の試合で得点に絡んだ。
　自身４度目のＷ杯出場への可能性はまだあきらめていない。次節５月１日に迎える古巣・浦和との対戦に向け「中盤の選手で点を取っていないのはボクくらいだし、レッズ戦で取れるように、いや、入れますよ」と力強く話した。