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PK強奪の鄭大世、冷や汗ゴールに「危ねえ」

[ 2010年4月24日 18:07 ]

<川崎F・神戸>後半33分、PKで3点目を決める川崎・鄭大世

 【川崎F3―0神戸】反感は承知でも、PKを譲る気はなかった。後半33分、川崎Fの鄭大世は自らの突進で得たPKのキッカーに名乗り出た。本来ならレナチーニョだが「懇願した」。それまで決定機を逃していたこともあり、意地でも1点を決めたかった場面だ。

 渋々引き下がったレナチーニョに代わって放った球は、右ポストを直撃。運良くゴール内に転がった。「危ねえ」と、思わず苦笑い。昨季もジュニーニョからキッカーを“強奪”してPKを外し、チームの雰囲気を悪くした反省があるだけに冷や汗を流した。得点後、レナチーニョの肩を抱いてなだめる光景が印象的だった。
 前線で屈強な体を張り、後半立ち上がりにはDF3人に囲まれながら黒津のゴールをアシスト。神戸の三浦監督は「テセのところだけ劣勢になった。強い、速い、高い」と脱帽。川崎が自慢とする攻撃を十分に引っ張り、通算5ゴールで得点ランクも上位が指定席になっている。
 ただ、シュート8本で1点に本人は不満げ。「決定力の面では世界と差がある」。北朝鮮代表として臨むワールドカップ(W杯)を意識し、自らに課すハードルは非常に高い。

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2010年4月24日のニュース