×

あと74分!清水・大前、2度目の先発へ

[ 2010年4月24日 11:16 ]

 今節はあと5点に迫ったホーム通算500得点達成が期待される清水は、大宮と対戦する。体調不良で出場が危ぶまれたヨンセン(36)と藤本淳吾(26)の両FWが23日に復帰し、一転して万全の態勢が整った中、長谷川健太監督(44)はFW大前元紀(20)のリーグ戦5戦ぶり2度目の先発起用を決断した。一方、現在15位に甘んじている磐田は首位・浦和(埼玉)と対戦。今季いまだ1得点と力を発揮しきれていないFW李根鎬(イ・グノ、25)が、復活のゴールで浮上のきっかけをつくる。

 大逆転の先発抜てきだ。ヨンセン、藤本が22日に体調不良で離脱。同日の紅白戦で3トップは複数の布陣を試したが、ここで一度も主力組に入らなかった大前が、この日はヨンセン、岡崎との連係を確認。「昨日(22日)は悔しかったが、サブ組で腐らずやった。チームが勝つためにやりたい」と、プロ3年目でリーグ戦初先発した3月20日の神戸戦以来の先発に闘志をかき立てた。
 プロA契約締結の条件(公式戦450分以上出場)まで、あと74分に迫った。大宮戦の後半29分まで出場すればクリアするが、長谷川監督は「出て何ができるかが問題。(A契約は)元紀(大前)次第。チャンスは与えている」とニヤリ。3月6日の広島との開幕戦で得点を決めたが、その後5度の出場機会でゴールがない大前に、交代カードをチラつかせながら、A契約と得点への意欲をあおるつもりだ。
 だが、そんな指揮官の“おぜん立て”は今の大前に必要なさそうだ。身長差25センチの大宮DFマトに対して「デカい人の苦手なことをやる。自分は常に大きい相手と対戦するし、5センチも20センチも変わりません」と1メートル66の小兵は強気。前節17日のG大阪戦でベンチを外れたことも刺激となり「開幕で1点取ったけど、あれはたまたま。2点目を取れてもまだまだだと思う。(ゴールを)続けることが重要」と危機感を募らせた。
 清水は今季ホーム公式戦4戦全勝。12得点1失点と圧倒的な強さを見せる。前回11日の仙台戦は前半2得点し、5―0と大勝した。大宮戦は最近4戦で1得点と苦手も、大前ら攻撃陣が早い時間帯に得点すれば、あと5点に迫ったホーム通算500点達成も十分ある。

続きを表示

2010年4月24日のニュース