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小国スロベニアを支える「ノバ・ゴール」

[ 2010年4月24日 15:59 ]

 小国を支えてきたベテランFWが、サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に臨む。5月で31歳になるスロベニアのミリボエ・ノバコビッチは予選でチーム最多の5点を挙げた。人口約200万人のスロベニアはノバコビッチやMFコレンらを中心に結束し、2大会ぶりのW杯出場権を獲得した。

 ノバコビッチは190センチを超える長身で、すらりとした体形のストライカー。傑出したスピードはないが、トラップとシュートの精度が非常に高く、ゴール前での落ち着いたプレーが持ち味だ。右足のFKも巧みで、所属するケルン(ドイツ)ではキッカーを務めることもある。
 出身はスロベニアの首都リュブリャナ。若いうちに母国を離れ、オーストリアの無名クラブで力をつけた。その後、ブルガリアでプレーを続けて実力を開花させた。
 2006年、当時は2部リーグだったケルンに加入。07~08年シーズンには同リーグの得点王に輝き、1部復帰に大きく貢献した。08~09年シーズンも2けた得点。かつて、奥寺康彦氏が在籍した古豪でキャリアを築いてきた。
 ケルンのファンはノバコビッチの得点を「ノバ・ゴール」と名付けている。W杯に初出場した02年の日韓大会では1次リーグで3戦全敗だったスロベニア。初勝利は「ノバ・ゴール」によってもたらされるかもしれない。(共同)

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2010年4月24日のニュース