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雪は想定外…川崎F突破遠のく3失点惨敗

[ 2010年3月10日 06:00 ]

<川崎F・北京国安>後半終了間際、雪の中、鄭大世(中)、谷口博之(左から2人目)らがゴール前に攻め込むも、ゴールならず

 ACL1次リーグE組の川崎Fはホームで北京国安(中国)と対戦したが、1―3で敗れた。

 真っ白なホームのピッチで、川崎Fが中国リーグ王者の北京国安に完敗した。0―1から一度はDF菊地のゴールで追いつきながら、後半に2失点。試合前から降り始めた雪が積もり、試合もボールもコントロールに苦しんで1―3の惨敗。「このグラウンドじゃ…」とFW鄭大世は号泣した。2戦2敗で勝ち点0と早くも追い込まれた。

 選手の誰もが「雪が積もるとは…」と想定外の事態だった。雪の中で初めてプレーしたブラジル人のFWレナチーニョは「プレーができない。足が凍った」とうなだれた。前半はボールを回すことができたが、後半は積もった雪でボールが止まるためロングボール主体に切り替えたが風下に回ったことが災い。キックが中途半端になり「相手の背後に蹴るとか、そういうのができなかった。パワー不足」と高畠監督は嘆いた。

 だが敗因は雪だけではない。MF稲本は「試合数が多いから90分集中してやれる試合が少ない。後半は何となく入っていた。人数が多くても人任せ。もっと厳しさを持ってやらないと」と精神面の甘さに苦言を呈した。「まだ試合があるのでしっかり受け止めたい」と話したが、初タイトルへイバラの道が続く。

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2010年3月10日のニュース