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磐田 宿敵からやって来た“優勝請負人”来日

[ 2010年1月29日 10:55 ]

 宿敵からやって来た“優勝請負人”だ。鹿島から加入した磐田の韓国代表DF朴柱昊(23=パク・チュホ)が28日に来日し、クラブハウスで会見した。長年のライバル関係にある鹿島から、磐田へ直接の移籍は初めて。目標に優勝を掲げた左サイドバックが、“韓流トリオ”を形成するFW李根鎬(24=イ・グノ)、DF李康珍(23=イ・ガンジン)とともに、ジュビロの黄金期復活に貢献することを誓った。

 ジュビロ復権のキーマンが、宿敵から加入した。25日まで韓国代表に参加していた前鹿島のDF朴柱昊が28日に来日し、クラブハウスでスタッフ、チームメートにあいさつ。高校時代から日本語を勉強していたということで会見は流ちょうな日本語で「優勝を目指して活躍したい」と力強く宣言。色紙にはひらがなで「ゆうしょう」と書き込み、新天地でも頂点を目指す決意を示した。
 “宿命のライバル”である鹿島から、磐田へ直接移籍したのは朴が初めて。96~02年には一方のクラブが優勝を果たし、“ナショナルダービー”と呼ばれてしのぎを削ったライバル関係だった。しかし近年、磐田は08年に16位で入れ替え戦に回るなど低迷し、一方で鹿島はリーグ3連覇を達成するなど明暗を分けた。ある意味“禁じ手”だった鹿島からの選手獲得は、再び頂点を狙う新生磐田の決意の表れとも言える。「(磐田は)昔から鹿島とライバルで強いチーム。最近(の順位)は中盤だが、上がっていくタイミング」と朴。昨年鹿島で19試合に出場して優勝に貢献した経験を、新天地で発揮する。
 柳下監督は朴を左サイドバックで起用する方針。「アップダウンを90分続けて、ロスタイムでも攻撃参加できる。駒野と左右で起点になれる」と右サイドバックの日本代表DF駒野とともに、重視するサイド攻撃で大きな役割を期待する。来月4日から再び韓国代表に合流するためチーム練習の時間は少ないが、FW李根鎬、DF李康珍と代表などでともにプレーした2人がサポート。「鹿島での1年は良かったけど、今年からジュビロ(の一員)。どこにでも勝ちたい」朴が古巣を倒し、磐田の復活に貢献する。

 ◆朴 柱昊(パク・チュホ) 1987年1月16日、韓国ソウル出身の23歳。小学校時代はテコンドーの選手で、中学から本格的にサッカーを始める。崇実大から08年にJ2水戸入りして24試合出場。09年鹿島に移籍して19試合出場。U―19、20、23、A韓国代表。1メートル76、71キロ。利き足は左。血液型A。

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2010年1月29日のニュース