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機能しなかった“本田仕様”3トップ

[ 2009年11月15日 06:00 ]

<南アフリカ・日本>南アフリカのDFマシレラ(右)と競り合う本田圭佑

 【日本0―0南アフリカ】新たな攻撃オプションのテストは消化不良に終わった。南アフリカ戦の前線には岡崎を頂点に、右に本田、左に大久保の3人が並んだ。前半16分には大久保のヒールパスに岡崎が反応。GKと1対1になり、左足でシュートを放った。最初の決定機だったが、ボールはわずかにゴール右外へ。その後は連係がかみ合わず、ビッグチャンスをつくることはほとんどできなかった。

 3トップ気味の布陣は“本田仕様”のシステムだった。中村憲の故障離脱、中村の合流遅れもあり、岡田監督は右サイドを得意とする本田の希望通りのシステムを採用。中村不在を想定した布陣だったが、十分には機能せず、本田も得点に絡めないまま後半14分に中村と途中交代した。「前半の最初は自分の良さを出せていたけど、途中からはチームとしても良くなかった。相手にボールを回されて厳しくなって、僕にもボールが入らなくなった」と本田。終盤の30分あまりは岡崎、大久保の2トップに戻したが、大久保は「相手の両サイドバックが上がってこなかったので動き回ってボールをもらおうと思ってたけど、うまくいかなかった。3トップはきょう言われた。個人的には2トップになってからの方がやりやすかった」と振り返った。

 岡崎も不発に終わった。10月8日の香港戦、同14日のトーゴ戦と出場2試合連続ハットトリック中だったが、この日はノーゴール。今季は日本代表と清水を合わせて公式戦50試合に出場。11、12日の練習は疲労を考慮され別メニュー調整を命じられたが、後半34分の至近距離からのシュートを枠外に飛ばすなど動きの重さは否めなかった。

 後半26分から大久保に代わり途中出場した興梠も不発。岡田ジャパンが練習を重ねてきたアーリークロスはほとんど見られず、9月5日のオランダ戦以来、国際Aマッチ5試合ぶりの無得点。W杯開催国を相手に、再びアウェーでの得点力不足という課題を突きつけられた。

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2009年11月15日のニュース