×

【浦和】大変革!フィンケ監督は「個より組織」重視

[ 2009年2月24日 06:00 ]

ブラジル体操で汗を流す原口元気(中央)ら浦和イレブン

 終盤の失速で昨季7位に沈んだ浦和は、今季からチーム方針を大きく変えた。07年に阿部、08年に高原を獲得するなど昨季までは資金力を生かして大型補強を繰り返してきたが、今オフは他クラブからの補強はなし。ドイツのフライブルクで16年間指揮した実績を持つフィンケ新監督を招へいして「個」ではなく「組織」を重視した新スタイルの確立を目指す。

 ここ数年、守備力は安定しているだけに、鍵を握るのはやはり攻撃陣だ。先発争いは、復活を期す高原、日本代表に定着した田中達、エジミウソンが中心となるが、20歳のエスクデロ、17歳の原口らも好調で、定位置争いはシ烈。フィンケ監督は若手を積極起用する方針を打ち出しており、采配に注目が集まる。

 クラブが掲げる目標は「昨季より上の順位」。目先の結果よりもチームの土台づくりに重点を置く方針だが、勝利を義務付けられているのがビッグクラブの宿命。序盤から黒星が先行すれば、ビジョンが根幹から揺らぐ事態に陥りかねない。全クラブで最も早い1月12日から始動した新体制の方向性が正しいと証明するためにも、昨季王者・鹿島との開幕戦で内容の濃い試合を見せることが必要となる。 [2009年2月17日付 紙面記事]

続きを表示

2009年2月24日のニュース