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若けりゃいいのか!闘莉王が大迫つぶし宣言

[ 2009年2月24日 06:00 ]

 浦和の日本代表DF田中マルクス闘莉王(27)が、3月7日のリーグ開幕戦で激突する鹿島の新人FW大迫勇也(18)にプロの洗礼を浴びせることを宣言した。宮崎合宿7日目の23日の練習後に、若手偏重の傾向がある現在の日本サッカー界を疑問視。開幕戦で大型ルーキーを封じてプロの厳しさを教える意気込みだ。

 プロの世界は、そんなに甘くない。闘莉王は開幕戦で対戦する鹿島のルーキー大迫の話題を振られると「プロでやっていくには目に見えないプレッシャーもあるし、それでつぶれていくヤツもたくさんいる」と厳しい口調で言い放った。

 現時点で開幕戦出場は微妙な大迫だが、21日の水戸とのプレシーズンマッチで豪快なミドルシュートを決めるなど調子は上向いている。闘莉王は宿敵の若手をこれ以上、調子に乗せるのは危険と判断。「今まで経験したことの差が徐々に出てくるはず。対戦が楽しみ」と、プロの洗礼を浴びせるためにも開幕戦でのマッチアップを熱望した。

 若手偏重の傾向が強い日本サッカー界に、一石を投じたいとの思いもある。Jリーグは昨季終了後に高年俸のベテランが大量解雇され、元日本代表MF福西ら経験豊富な選手が引退に追い込まれた。逆に日本代表の岡田監督が育成枠での大迫の招集を示唆するなど、若手は過保護なまでの扱いを受ける状況が目立つ。

 本来、プロは実力の世界。闘莉王は「今の日本のサッカー界は若けりゃいいというところがあるが、僕はそうは思わない。チームには歳をとって経験のある選手も必要」と力を込めた。将来的に日の丸を背負って一緒に戦うためにも、有望な若手に容赦はしない。闘将は開幕戦の大舞台で、大迫に身をもって力の差を見せつける考えだ。

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2009年2月24日のニュース