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岡田監督誤算…長友離脱、遠藤別メニュー

[ 2009年1月23日 06:00 ]

別メニューでランニングする遠藤保仁

 岡田ジャパンがバラバラの再始動となった。アジア杯予選のバーレーン戦(28日、マナマ)に向けた愛知・刈谷合宿が22日にスタート。追加招集組(8人)だけで練習に臨んだがDF長友佑都(22)が発熱のため不参加で、右太腿を痛めながら強行招集されたMF遠藤保仁(28)は別メニュー調整と、指宿合宿の参加メンバーとのコンディションの差は歴然。岡田武史監督(52)にとっては大きな誤算となった。

【日本代表メンバー
アジア杯最終予選


 激闘の疲れは簡単には抜けなかった。昨年12月25日以降の天皇杯に出場した選手に2週間以上の休みを与えるため、岡田監督は20日のアジア杯予選イエメン戦までの合宿を“免除”した。だが、満を持しての追加招集にも選手のコンディションは戻っていなかった。「コンディションにはばらつきがあった。前のグループよりは遅れている。試合までに上がらなければ使わない」。岡田監督は仕上がり不足の選手の多さに頭を抱えた。

 国内で追加招集したのは8人だが、左サイドバックのレギュラーの長友はこの日朝に38度の高熱が出て急きょ合流を見送った。インフルエンザでないことは判明したが、23日になっても体調が戻らなければバーレーンには帯同しない。同じポジションには安田がいるが、19日まで発熱していたため本調子ではない。岡田監督は「追加招集はしない」と明言しており、最悪の場合、左サイドバックは駒野だけになる。

 右太腿を痛めながら強行招集した遠藤も結局、別メニューでの調整となった。日本代表の樋口ドクターは「疲労性の痛みで、しこりではなく張りがある。(バーレーン戦に向けては)無理にやらない」と28日の試合出場は厳しいことを示唆した。年明け早々から走り込みをしていた玉田はフルメニューをこなしたものの、「動けたけど息が上がった。調整しながらやっていくしかない」と不安を口にした。23日に指宿合宿組と合流するが、同じメニューをこなせるかは微妙だ。

 岡田監督は「基本的にはバーレーン戦を戦うメンバーが(2月11日のW杯アジア最終予選)オーストラリア戦のメンバー」と話していたが、構想は追加招集組の合流から狂い始めている。不安を抱えたまま、23日にバーレーンへと旅立つ。

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2009年1月23日のニュース