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終盤の油断か 2分間で2失点の守乱

[ 2008年9月8日 06:00 ]

後半43分、闘莉王が頭で戻したボールが楢崎(中央)を越えてゴールに吸い込まれオウンゴールに

 【日本3―2バーレーン】中村憲のゴールで勝負は決まったと思われた終盤、思わぬ展開が待っていた。わずか2分間で2失点。楽勝ムードがヒヤヒヤの逃げ切りとなり、中沢は「つまらない得点だった」と吐き捨てた。

 守備にほころびが生じたのは後半42分。バーレーンの右サイドからの低く速いパスは、誰にも触れられずにエリア内のMFイサへ。近くにいた内田は足を伸ばすのがやっとで「(3点取って)自分も含めてホッとしてしまっていた」。後半22分にM・フセインが2枚目の警告で退場し、数的有利の中での失点。油断以外の何物でもなかった。
 1分後にはロングボールを放り込まれ、エリア手前で闘莉王が頭でバックパス。「(相手の)FWが来ていたのが見えていたので、触らないで失点される方がいやだった」。ボールは飛び出していたGK楢崎の横をスルリと抜け、ゴールへ。楢崎は「自分は声を出していたけど、コミュニケーション不足」とうつむき、闘莉王は「こっちが1人多いのにフリーで蹴らせるなんてあり得ない」と怒りの矛先を前線の守備に向けた。
 それまでは連動した守備で相手の攻撃を封じ込めていたが、油断とミスですべてが帳消し。「もう一回気を引き締めてやっていきたい。いい勉強になった」と闘莉王は話したが、8月20日のウルグアイ戦に続く終盤の2失点は、大きな不安材料となって残った。

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2008年9月8日のニュース