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得意ホームで完敗…ミラン連覇夢散

[ 2008年3月6日 06:00 ]

<ACミラン・アーセナル>後半、ゴールを喜ぶアーセナルの選手たちを前に、ガックリのACミランのマルディーニ

 【ACミラン0―2アーセナル】連覇の夢が散った。ACミランは、イングランド勢に欧州カップ戦過去12戦不敗だったホームでアーセナルに初黒星。後半39分の初失点まではしのいだ王者ACミランだったが、内容で圧倒される完敗だった。

 「彼らは(第1戦と合わせて)180分支配した。やりたいことをやらせてもらえなかった」とアンチェロッティ監督。左ひざを痛めていたMFカカーが復帰したが、中盤で激しいプレスに遭い、ドリブル突破の見せ場は数えるほどだった。先発平均年齢は30・1歳。最後は後半でも運動量が落ちない24・4歳のアーセナルに押し切られ、2点を奪われた。

 ユニホームにはトヨタ・クラブW杯王者の胸章が輝いたが、もう防衛の機会はない。「つらいけど顔を上げて4位を狙わないと」とカカー。今後は現在5位の国内リーグで、CL出場権が懸かる4位確保が義務になる。

 ≪セスク&アデバヨールが決めた≫アーセナルが昨季王者に会心の勝利。ベンゲル監督は「カカーやピルロにスペースを与えないという意味で完ぺき。選手を誇りに思う」と話した。第1戦も内容で圧倒しながら0―0。この日も得点できない状況が続いたが、後半39分にMFセスク・ファブレガスが25メートルのミドルでゴールをこじ開け、終了間際にFWアデバヨールがダメを押した。躍進を支える2人の活躍に指揮官は「若い選手が成功に飢えている。夢はプレミアとCL制覇」と声を弾ませた。

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2008年3月6日のニュース