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ローマ 精神力で反撃に耐える

[ 2008年3月6日 10:16 ]

欧州チャンピオンズリーグでレアル・マドリードを破り、8強入りを喜ぶローマの選手たち

 【ローマ2-1レアル・マドリード】ローマは消耗激しい終盤の15分間、2試合合計で1点のリードを死守した。自陣深くでチーム一丸となった守備で耐え、ロスタイムにブチニッチが頭で決勝点。華麗な攻撃で押しまくるだけでなく粘り強く相手の反撃をしのぎ、スパレッティ監督は「苦しんだ時間帯を乗り越えたことが何より大きい」と言った。

 後半28分にタデイが左クロスを頭で合わせて先制した。2分後に追いつかれ、2戦合計は3―2に。立ち上がりから自慢の走力をフル稼働し続けた選手たちは、明らかに運動量が落ちていた。
 同点の場面は相手のオフサイドにも見えた。だがデロッシは「前半に警告を受けていたので、抗議せずに黙っていた。とにかく集中して試合をコントロールした」。
 昨季は準々決勝第1戦でマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に先勝しながら、第2戦で1―7の大敗を喫した。先の国内リーグでは逆転優勝へ必勝を期した首位インテル・ミラノとの大一番で先制したが、終了直前の失点で引き分けに終わった。失意を乗り越え、成長の糧にする。主将トッティは「この精神力こそがローマの強さだ」と誇った。

 ≪痛かったDF退場≫レアル・マドリードは本拠地で2点を献上して敗退した。右DFセルヒオラモスが出場停止の上、0―0の後半26分にセンターバックのぺぺが2度目の警告を受けて退場したのが痛かった。ブラジル出身のペペは国内リーグ前半戦で首位を独走する立役者となった新戦力だ。しかし故障から復帰したばかりで、機敏な相手FWに手を焼いた。シュスター監督と主将ラウルは「彼がいなくなったことで、勝利の望みが一気に薄れた」と口をそろえた。(共同)

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2008年3月6日のニュース