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(4)大分 “代役の代役”19歳・金崎で巻き返し

[ 2008年2月24日 06:00 ]

新司令塔として期待がかかる19歳金崎

 昨年はシャムスカ体制3年目で初めて順位を下げて14位。中盤の総入れ替えに失敗し、前半戦は自動降格圏の17位で折り返した。ただ、残留を勝ち取った後半戦だけ見れば戦力補強の成果で8勝1分け7敗。今季も同じメンバーが軸となる。

 守備陣は完全復活した五輪代表GK西川に、センターバックには成長著しい森重が定着。昨年後半戦の巻き返しを支えたホベルト、エジミウソンの両ボランチも安定し「守備は昨年のベースがある」とシャムスカ監督も自信をのぞかせる。

 一方で変化したのは攻撃陣。梅崎(浦和)に代わる新司令塔として獲得した家長が始動9日目で右ひざに重傷を負い“ポスト梅崎”の重責は2年目の19歳・金崎が担うことになる。高松との新2トップにはJ外国人歴代最多の通算114得点のウェズレイ。さらに左ひざのケガから復活した高橋、鈴木の両サイドとの連係が今季のカギを握る。シャムスカ監督は例年、始動日に掲げる年間目標を今年はあえて封印。代わりに「前半戦8位以内でターン」を目標に挙げた。昨年の反省を糧に、狙いは開幕ダッシュだ。

 ≪家長もキャンプ参加≫8日の練習中に右ひざ前十字じん帯を損傷し、全治6カ月と診断された家長も宮崎キャンプに参加している。ギプス固定しながらも戦術ミーティングには参加。自ら選んだ新天地で、チームの一員として1日も早く仲間に溶け込むよう努力している。新主将の高松は「一番悔しいのはアキ(家長)。復帰の時はチームが良い状態で出してあげたい」。家長の存在は、もうチームのエネルギーになっている。 [2008年2月22日付 紙面記事]

 ▼予想スタメン
 <GK>西川
 <DF>深谷、森重、上本
 <MF>ホベルト、エジミウソン、高橋、金崎、鈴木
 <FW>ウェズレイ、高松

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2008年2月24日のニュース