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こうせつ大胆予想「東京五輪は地球の明治維新になる」

[ 2013年9月9日 06:00 ]

大歓声の中で熱唱する南こうせつ

 東京で56年ぶりの五輪開催が決定し、芸能界からも歓喜の声が相次いだ。歌手の南こうせつ(64)は、東京・日比谷野外音楽堂でスポニチ創刊65周年の記念事業として開かれた「フォークビレッジフェスティバル2013」に出演し「東京五輪は地球の明治維新になる」と大胆予測。日本の“おもてなし精神”が世界を変える可能性に期待した。

 幕開けで粋な言葉が飛び出した。1曲目に披露したかぐや姫初期の歌「青春」。ギターでの弾き語り中に「東京オリンピックおめでとう!」と祝福。降りしきる雨を吹き飛ばすホットな話題で、2500人の観衆から喝采を浴びた。

 こうせつ自身、五輪決定には感慨深いものがあった。招致の最終プレゼンターを親交のある高円宮妃久子さま、安倍晋三首相が務めた。5年前にこうせつが自腹で開いたフォークイベントの打ち上げ会場に2人が駆けつけてくれるなど親交があり「世界の舞台でプレゼンされている姿に、胸が高鳴りました」と喜んだ。

 前回の東京五輪は15歳の青春真っ盛り。当時はカラーテレビが登場し始めた頃だった。地元の大分にいたこうせつも、知人宅に足を運び、貴重なカラーテレビの映像に毎日クギ付けになった。

 「開会式で日本代表選手団が着用していた赤いジャケットの色が、ブラウン管越しではにじんでいたのが印象深いね。ブルーインパルスが空に描いた5色の五輪マークも興奮したし、東洋の魔女の大活躍は思い出すだけでも泣けてくるよ」。思春期に受けた感動が、その後のアーティスト人生にも影響を及ぼした。

 56年ぶりの東京五輪は「地球の明治維新になる」と予測する。「おもてなし」など、日本人の国民性が脚光を浴びる大会になることを期待し「人を敬い、信頼し合うことが将来の“地球人”の理想型だと思っている。日本は戦争放棄を宣言し、文化面でも愛されている。宗教も人種も違う世界中の人たちを絆で結ぶお役目を天から授かったんだろう」と力説。7年後の“維新”へ向け「日本のいいところを見直して、日本人全員が志を持つことが大切」と、ホスト国として意識を向上させていく重要性を唱えた。

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