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票読み「ずばり的中」16年招致失敗の反省生かした

[ 2013年9月9日 06:00 ]

2020年「東京」五輪決定

 東京の票読みは的確だった。約100人のIOC委員の投票行動を「◎、○、△、×」で予測し、6日時点の票読みで1回目41票、最大60票と分析。投票結果は1回目42票、決選投票60票で水野正人専務理事は「ずばり的中」と胸を張った。

 16年招致で「アジア票が固められず、欧州も5人しか切り込めなかった」と反省した都庁側は今回、首相官邸と情報共有する集票分析チームも設置。招致委の幹部は「24年パリ五輪をもくろむフランスや北欧など15人以上は切り崩せた」とも明かしており、ロビー活動でも“オールジャパン態勢”の強さが光った。

 ▽投票経緯 1回目は103人のIOC委員中、ロゲ会長、立候補都市当該委員(スペイン3、日本1、トルコ1)、欠席者を除いた94人が投票。東京はトップの42票だったが過半数を得られず、マドリードとイスタンブールが26票で並んだ。最下位を決める再投票で49―45でマドリードが落選。2回目は96人が投票(棄権1を除く)し、60―36で東京が過半数の49票を上回って開催都市に決定した。

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2013年9月9日のニュース